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声を失ったデルサルトが選んだ道

" アレクサンダー・テクニーク "

2018年4月12日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

昨日のつづきです。

 

コンセルヴァトワールの教育で声が出なくなったデルサルトは、まず、複数の医師に診てもらいます。

 

その中には、ベンナティという歌い手の喉を専門とする高名な医師もいました。

 

ベンナティ医師にかかった時のことをデルサルトはこう回想しています。

 

私は声に何か本質的な問題がひそんでいると分かっていました。それで医師にこう言いました。

 

「歌う時に感じる痛みを止めるのにいい方法はないでしょうか?」

 

「1つだけ効果的な方法があります。それは歌うのをやめることです。もしお知りになりたければ話しますが、そろそろあなたもこの意見に従うべき時が来たと思います。なぜなら、あなたは自分の喉を酷使しているように見えますからね。」

 

デルサルトはこの提案に従いませんでした。

 

それで、自ら自分の声を再教育する方法を見つけなければならない状況になります。

 

なんだかどこかで聞いたことあるような、、

 

しかし、どうやってその方法を見つけようというのでしょうか?

 

I had, then, already lost my voice, thanks to the cares of the Conservatory ; but, however unfortunate that was, that loss did not make me entirely abandon the hope of being something some day. Courage came back to me, little by little, for I expected from art that which instinct could no longer give me. ” Nature can do nothing more for me,” I said, ” so why brood over it? Tears will not give back to me the voice I have lost.” So, taking heart, I added : ” Who knows but that some day I shall be grateful for this loss, which now fills me with desolation? Who knows if this misfortune does not conceal a benefit of Providence? I have now no longer the right to be a mediocre artist. The study of science, the study of art above all, offers, without doubt, powerful resources. And then, the possession of this good, which does not perish, is it not a thousand times preferable to the natural qualities that one is always on guard against losing? ”

Thus I consoled myself and prepared to follow, with all the strength of my being, the conquest of the science which was to make of me a great artist.

(XXXIV, Address of François Delsarte before the Philotechnic Society of Paris, translated from unpublished manuscripts, from Genevieve Stebbins “Delsarte System of Expression” 1885)

コンセルヴァトワールに面倒をみてもらったおかげで、私は声を失ってしまった。しかしそんな不運な中でも私はいつかは何ものかになるという希望を完全には捨てなかった。勇気が少しずつわいてきた。なぜなら、本能がもはや与えてくれないものを芸術が与えてくれると期待していたからだ。

科学を学ぶこと、何よりも芸術を学ぶことは、疑いなく強い力の源を提供してくれる。

このように私は自分をなぐさめ、全力をもって、偉大な芸術家になるために科学を極めるべく決意を固めた。

(抄訳:太字部分のみ)

 

声を取り戻すためにデルサルトが頼ったのは、科学的な方法を学ぶこと、そして芸術への思いでした。

 

後になって、芸術すべてに通用する原理原則を考える際も、科学的方法を応用するようになります。

決意を固めたころのデルサルト22歳(1833年)

 

(つづく)

 

参考文献:

Genevieve Stebbins “Delsarte System of Expression”

 

Franck Waille “Corps, arts et spiritualité chez François DELSARTE (1811-1871) Des interactions dynamiques”

 
この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: .
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