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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

サムレストの親指の居心地が悪い

" アレクサンダー・テクニーク "

2018年8月3日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

昨日に引き続きクラリネットやオーボエの方を見て考えていることについて。

 

右手サムレストの親指が居心地が悪いあるいは痛むという話はよく聞きます。

 

これはまだ仮説段階であまり検証が済んでいないのですが、管体の表側にいる人差し指または中指を裏側の親指のいる方向に曲げるような意識で動かしたらどうだろうか?と考えています。

 

クラリネットの場合は右手の人差し指から薬指まで指の腹で穴をふさぐキイが続きます。

 

その関係からかおおむね中指と親指が表裏で対応する位置関係になることが多いように思います。

 

仮にそれで良さそうであれば、中指を親指方向に曲げるよう意識することでやりやすさが変わるかも知れません。

 

もちろん手の大きさ、指の長さ・太さ、サムレストの位置が固定か変えられるか、など人によりさまざまなのでこれが正解ではなくあくまでも仮説です。

 

人によっては人差し指の方がいいかも知れません。

 

薬指や小指はどうかというと、キイ操作の都合でもっと遠くにのびるような動きがあったりして親指方向を意識するとかえってバランスを崩しそうで、違うように思います。

 

またサムレストの位置が調節可能な楽器なら、自分にとっての良い位置を探す際これを指標にいろいろ試すことができます。

 

中指と人差し指両方で合わせてみて比較するなど、実験の要素が明確になることで合わせ方をよりクリアに考えられるかも知れません。

 

またオーボエの場合、キイの形態上、クラリネットほどには指の腹を意識する必要はなさそうです。

 

またA管やB♭管のクラリネットと比べてキイが密に並んでいる印象です。

 

そのせいかクラリネットよりもオーボエの方がこういうイメージの構え方が多い印象です。

 

このへんの関係性は弦楽器のサイズの違いにも共通して見られて興味深いです。

 

コントラバス

ヴァイオリン

 

管体の表側の指と裏側の親指がこういう関係の時、人差し指を押す方向性を管体に向けてまっすぐと考えると指の構造的に少し無理がかかります。

 

幸い、人差し指のF#キイはフタが付いているので押す方向性、角度が多少斜めに入っても機械が密閉を担保してくれます。

 

それであれば人差し指を親指方向に曲げるように意識することで指の負担が変わってくる可能性があります。

 

これもまた、手の大きさ、指の長さ・太さ、サムレストの位置など人によりさまざまであることは言うまでもありません。

 

まだ仮説ではありますが、自分にとってのやりやすい方法を探す時の1つの目印になるかなあと思っています。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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