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レッスンは先生が壁にぶち当たる場です

" アレクサンダー・テクニーク "

2018年10月31日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

先日まで来日していた米国のアレクサンダー・テクニーク教師キャシー・マデンがよく「ピンクの象のことを考えないためにはどうしたらいいかしら?」となぞなぞみたいなことを言います。

 

ここで「ピンクの象のことは考えないようにしよう」と思うと負けです。

 

考えない対象としてすでにピンクの象について考えてしまっているからです。

 

ピンクの象のことを考えないためには最初から別のことを考える必要があります。

 

例えば、水玉模様のカモノハシのことを考える、などです。

 

鼻抜けに悩むトロンボーン奏者とのレッスンで、生徒さんがこんなことを言いました。

 

「鼻抜けのプレッシャーがあると喉が圧迫され狭くなっているような感じがして、舌をできるだけ前でタンギングするようにすると喉の奥の圧迫感が改善されます。」

 

生徒さん自身がこういうことを自分で発見しました。

 

このとき、ハリ弟子は冒頭のピンクの象の話を思い出すとともにこれまでの自分のレッスンの組み立てのまずさを思い知りました。

 

今までハリ弟子は、鼻抜けが起こらないようにという考え方で、良いと思われる体の動かし方をレッスンしてきたのです。

 

ピンクの象がハリ弟子の頭の中にいて、知らず知らずにレッスンの構造に組み込まれていたのです。

 

なかなかレッスンの効果が感じられないなあと思っていたのが、壁にぶち当たっていたのはハリ弟子の方でした。

 

このことに気づいて、その日のレッスンでは演奏中に実際には何をしたいかを一緒に考えました。

 

「吹く」という思考にこびりついた「鼻抜け」や「不安」といったネガティブな邪魔者を無効化するためには、本来やりたいはずのことに徹底的にコミットするしかありません。

 

ハリ弟子にとっても生徒さんにとってもブレイク・スルーだったように思います。

 

晴れ晴れとした表情で帰っていった生徒さんが印象に残りました。

ここで以前「アレクサンダー・テクニークの手順書」で書いたアレクサンダーの文章を再度読んでみたいと思います。

 

Supposing that the “end” I decided to work for was to speak a certain sentence, I would start in the same way as before and

(ある文章を話すことを「結果」にすると決めたとします。私は以前と同じやり方でやり始めて、、)

 

(1) inhibit any immediate response to the stimulus to speak the sentence,

(その文章を話すという刺激に対して即座に起こる反応を抑制します。)

 

これに今回のケースを当てはめて文章を変えるとこうなります。

 

トロンボーンを吹くことを「結果」にすると決めたとします。私は以前と同じ鼻抜けになる吹き方でやり始めて、、

 

トロンボーンを吹くという刺激に対して即座に起こる反応を抑制します。

 

「鼻抜け」というピンクの象をわざわざ思い浮かべることからスタートしてそれによる反応を抑制するとしています。

 

少なくとも今回のケースにおいて、今までのところはこのやり方は成功しませんでした。

 

キャシーはなぜピンクの象のなぞなぞを教師養成コースで考えさせるのか?

 

ラディカルな問いを生むレッスンをくださった生徒さんに感謝です。

 

先生が壁にぶち当たるレッスン、大歓迎です。

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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