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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

コントラバス奏者澤井さんとのレッスン記録(2回目)

" アレクサンダー・テクニーク "

2019年2月25日

今日はコントラバス奏者澤井さんとの2回目のレッスンでした。

 

仕事の関係で自分のではない楽器を借りて弾いたこともあり、腕が痛くなったそうです。

 

なぜ痛くなったのか既に自分で分析されていて、演奏時の姿勢との関係で腕が伸び切った状態で弾いてしまうのが良くないのではないか、とやって見せてくれました。

 

1つは腰椎伸展位で腕を伸ばして弾く姿勢、もう1つは骨盤後傾+腰椎屈曲位の姿勢でした。

 

ちなみに座奏です。

 

腰椎伸展はいわゆる「気をつけ」と関係深い「良い姿勢」をとるときに我々がやってしまうことです。

 

腰椎伸展なので胴体のそれより上の部分は楽器から遠ざかります。

 

「気をつけ」の姿勢はずっとやってると疲れます。

 

それで脱力して楽になろうとすると骨盤後傾+腰椎屈曲になります。

 

この姿勢は休んでいるときになることが多いですが、いわゆる「脱力」なるものをこの姿勢と考えてしまうと、骨盤後傾してるので胴体のそれより上の部分はやはり楽器から遠ざかります。

 

だいたい同じようなことを澤井さん本人も考えてらしたので僕から言うことはあまりありませんでした。

 

解決法は、骨盤は脱力時の後傾よりは起こしてあげて、腰椎は屈曲を許してあげることです。

 

こうすると胴体の上の部分を楽器に近づけることができ、その分、腕の位置が前に来てくれるので腕が伸び切ることなく、少し余裕をもったボウイングが可能になります。

 

ただし、この手の理解の仕方は理論的で納得しやすい反面、骨盤の角度だとか脊椎がどのくらい曲がってるかとか、体をマイクロ・マネジメントし出してかえって固まるきらいがあります。

 

僕自身うまく説明できた!と思っていたものの、途中で気づいて解決に至る別の経路を考えてみました。

 

要はいい感じで座れればいいわけです。

 

アレクサンダー・テクニークを使いながらていねいに椅子に座ってみて、それから楽器を構えて弾いてみたらいいんじゃなかろうか?

 

まさかバス椅子でチェア・ワークすることになるとは思いませんでしたが、座奏なので立派なアクティビティ・ワークと言っていいでしょう。

 

アレクサンダー・テクニークの要である「頭が上に」を考えながら足首、膝、股関節を同時にたたんでいくことでお尻が落ち、椅子の座面に出会ったらそこで終わる。

 

澤井さんもこれで座ったときには腰が引き上がるような感じがして、腕の問題もなぜか解決されていることに気づきました。

 

「なにか糸口をつかんだ気がします!」

 

今回は写真を撮らせていただきましたが、なんで笑ってるのか思い出せません、、

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: , , , .
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