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手のひら返しの軸を変えてみる

" アレクサンダー・テクニーク "

2019年7月27日

 

ハープの生徒さんを見ていた時のこと。

 

その方は自分でもよく分からないままに不調に陥っていて、弦をはじくのもままならず苦しんでいました。

 

例えば音階を弾く時には親指、人差し指、中指、、と順番にはじきますが、テンポが一定にならずどうしてもたどたどしくなってしまいます。

 

どうも肩周りがきゅうくつで、特に人差し指と中指でねらった弦1本をはじくのに困難を生じている印象でした。

 

そこで前腕の回内・回外の動きについておさらいしてみました。

 

回内・回外はぱっと見には手のひらを返す動きですが、実際には図のように前腕(腕の肘と手首の間部分)の橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)で起こっています。

 

あまり語られないのですが、この動きは小指を軸にした時と親指を軸にした時で別物になります。

 

腕ずもうで相手の手をひねり倒す時は小指を軸にします。

 

肘は下についたまま前腕を回内させます。

 

他方、玄関のカギを回す時は親指を軸にします。

 

親指を軸に回内・回外をした時は必ず肘から上の腕の動きをともないます。

 

尺骨は上腕骨にがっちりはまりこむ構造をしていて、かつ小指側にあります。

 

親指を軸に手のひら返しをすると小指が円周上を回る動きになるので、尺骨も動きます。

 

尺骨が動くと、その関節構造からして上腕骨も動かざるを得ません。

 

ここまで来てハープの生徒さんが言いました。

 

「以前読んだ本で回内・回外の動きが小指を軸に説明されていたので、その方が良いと思ってしまったかも知れません。」

 

なるほど!

 

厳密に回内・回外の動きだけを説明する時は確かに小指を軸にした動きで説明します。

 

僕もそうしています。

 

でないと肩関節の外転・内転とか、胴体ごと傾ける動きとか、いろいろおまけがついてくるからです。

 

でもハープの弦を張ってある平面上に指をそわせてはじく場合、小指の軸と親指の軸、どちらを考えた方がやりやすいだろうか?

 

親指を軸にした時には肩関節も必然的に連動しないだろうか?

 

この方は不調に悩む中で体の構造も自分で学んでいたのでこれで十分でした。

 

親指の軸を積極的に使い始めたら、肩周りのきゅうくつさも消え、弦をはじく指の動きも正確にそして速くなりました。

 

動きの名前には運動学で定められた定義があります。

 

医療系の勉強をした人は、定義にひきずられてある特定の関節とか筋肉だけを使った動きを説明したがるようです。

 

回内・回外は定義上は小指を軸とした肘関節から下だけの動きを指しますが、運用上は小指から親指までのどこかを軸として肩関節まで含めた複合的な動きととらえることも可能です。

 

現実にはその方が適切なことも多々あります。

 

教科書で学んだことをそのまま繰り返して、これが正解だ!という態度になっていないか?

 

我が身を振り返ってちょっと反省しました。

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この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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