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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

脱力派 VS アンチ脱力派は結局どちらが正しいのか?

" アレクサンダー・テクニーク "

2019年10月13日

肩の力を抜いて!

 

腕の力みを取って!

 

脱力を良しとする指導法やメソードは世にたくさんあります。

 

反対に脱力してもうまく行かないとする指導法もたくさんあります。

 

結局どっちが正しいんでしょう?

 

アレクサンダー・テクニークのレッスンしてると、よく聞かれる質問の1つです。

 

この問題を考えるために簡単な思考実験をしてみます。

 

ここに2つの歯車があります。

歯車にベルトをかけます。

これだとゆるすぎ。

 

ゆるいのを締めて張力を強めにしますが、これだときつすぎ。

 

ちなみに間の2つのミニ歯車はプーリーと言って、張力を変えるための仕掛けです。

 

このくらいなら、いい感じでしょうか。

 

ゆるすぎると動力が伝わらず、歯車がうまく動きません。

 

人間の体で言うと、脱力を”文字通り”やった場合。

 

きつすぎると動きを止める方に力がかかって歯車が回りにくくなります。

 

人間の体で言うと、緊張で体が硬直した状態。

 

どちらも過ぎたるは及ばざるがごとし、です。

 

もしも脱力派の指導でちょうどいい張力になるなら、それがその人には合っています。

 

でもゆるすぎるほどに脱力しちゃう人には、意図的に力を使わせる指導の方がいいかも知れませんね。

 

ちなみに張力を変える方法はもう1つあります。

歯車の間の距離を離すのです。

 

アレクサンダー・テクニークでは、頭が上方向に、そしてあらゆる関節の骨と骨の隙間が開いたままのイメージで動くことを学びます。

 

これは脱力でも力を使うのでもない第3のやり方です。

 

うまくできると、脱力できてるのにパワーも感じられて、実際に力が出せてるのにまるでやってる感じがしない、そんな状態になります。

 

力の伝達と動きの反応性の両立が可能になるのです。

音楽家のアレクサンダー・テクニーク 1Day レッスン会

11月2日(土)9:30~12:30

⾳楽家の体を演奏でも⽇常でもサポート「3Dムーブメント」

講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)

 

11月2日(土)13:30~16:30

緊張とストレスを超えた向こう側へ!舞台袖でもできるヨガ呼吸法

講師:楠 道子(アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・インストラクター)

 

場所:スタジオI-LAB(渋谷区千駄ヶ谷3-21-6 外苑MKビルB1)

参加費:12,500円(早割10,000円)

*午前のみ、午後のみの単発受講は7,000円(早割6,000円)

*早割は10月15日までにお申込みの⽅が対象となります。

 

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: .
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