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脱力と体軸について考える(1)

" アレクサンダー・テクニーク "

2017年10月19日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

ハリ弟子はけっこう肩がこります。

 

自分ではあまり分からないのですが、マッサージなどで触ってもらうと必ず「来てますねえ~」と言われます。

 

で、なまじ解剖学など学校で学んできたので、肩こりと言えば僧帽筋だから僧帽筋を緩めればいいのだ、と考えるわけです。

 

いわゆる脱力です。

 

でも、肩こりは余計ひどくなり、今度は自分でも分かるくらいに首周りが重くなります。

 

力は抜いているはずなのに何で肩がこるんだろう?とずっと不思議に思っていました。

 

気づいたのですが、どうも脱力している(と自分が思っている)状態は、腕の重みをアンカーのようにして左右のバランスを取ることで頭と首を立たせているようです。

 

うまく図に表現できているか分かりませんが、こんなイメージです。

 

同じくらいの重さの買い物袋を両手で持つ感じにちょっと似ています。

 

 

この方法では疲れるので、やり方を変えてみました。

 

もっと内側のコアを使うよう意識して頭と首を立たせるのですが、そうしたら、今までの位置より肩が上がりました。

 

上がるような感じがしたという方が正確かも知れません。

 

アレクサンダー・テクニークのレッスンを受けた時に感じる感覚です。

 

もし本当に肩が上がっているとして筋肉の作用を考えると、これは僧帽筋上部線維を使っているということになりますが、何故かこの方が肩こりにもならず首も重くなりません。

 

 

ずっとこのことについて考えてきました。

 

アレクサンダー・テクニークで何をしているかの核心部分がここにあるような気がするからです。

 

現時点でハリ弟子が考えていることをこれからまとめてみたいと思います。

脊椎最深部の筋肉の役割

脊椎の最深部には、回旋筋、棘間筋、横突間筋といった筋群があります。

 

こららの筋肉は、脊椎を構成する1つ1つの椎骨を間を飛ばすことなくつないでいます(回旋筋については2つ上の椎骨とつなぐものもありますが、それはそれで意味があります)。

 

 
 

かと言って、我々は自分の背骨を「第11胸椎だけちょっと右に回す」というような動かし方はできません。

 

実際、これらの筋肉の役割はよく分かっていません。

 

その小ささゆえに大きなパワーは出せず、脊椎を動かすことにはあまり関与していないのではないかと言われていて、一方で、筋紡錘の分布が多いことは分かっています。

 

筋紡錘とは、筋肉が伸ばされた時に反応して、その感覚を脳に送る器官です。

 

伸ばされた時に反応するということは、伸びる余地があるような状態に脊椎がないと、その情報が脳に送られず、我々は自分の脊椎の状態を知ることができないことになります。

 

コップとピンポン玉の脊椎モデル

 

例えば、図の右側のモデルのように多くのコップをまたぐゴムが強く収縮してしまうと、そった形で硬直して、1つ1つのコップをつなぐゴムが働く余地はありません。

 

実際の脊椎に当てはめて考えれば、表層の筋肉を使い過ぎることで椎骨がロックされると、最深部の筋肉が伸び縮みできず、筋紡錘からの感覚情報が得られないことを意味します。

体軸とは?

「体軸を使う」と言う時の体軸とは、実はこの脊椎最深部の筋群を使うことではないかとハリ弟子は考えています。

 

ただし、この場合の「使う」はパワーを出すことではなく、自由に伸び縮みできて筋紡錘の感覚情報を伝えることです。

 

これらの筋群の性質や強さなどからしたら、こう考えるのが自然な気がします。

 

そうすると、表層の筋肉が過激な収縮をして椎骨がロックされているような場合には、「脱力」には一定の意味があることになります。

 

ですが、脊椎最深部の筋紡錘からの情報をうまく活用できていない状態で、ただ「脱力」だけをすると身体を起こしておけなくなります。

 

それでも立とうとすると、脱力した部位の自重を利用して、重力により下に引っ張られるそのテンションを利用して立たせるように身体は勝手に自己調節してしまうのではないか?

 

初めに書いたハリ弟子の脱力の状態はこんなふうに説明できるのではないかと考えています。

 

あるいは逆に、脊椎最深部の筋紡錘からの情報をうまく活用できていないがために、表層の筋肉が過激な収縮をして椎骨をロックし、あえてそうすることで姿勢を維持し立たせているとも言えるかも知れません。

 

そのような人にただ「もっと脱力して!」と言っても、混乱するのは当たり前で、本当に脱力したらぐしゃっとして倒れてしまうと思われるでしょう。

 

脱力と体軸は表裏の関係で、どちらかだけでは物事がうまく運びません。

 

同時に行う必要があります。

 

脊椎最深部の筋群が自由に伸び縮みできる状況にあれば、椎骨1つ1つが身体を立たせる方向に勝手に自己調節して軸ができ上がります。

 

と同時に、脊椎最深部の筋群が自由に伸び縮みできる状況というのは、表層の筋肉の脱力がすでに起こっているような状況である。

 

そんな関係性がこの両者の間にあるように最近のハリ弟子は考えています。

 

次回は、脊椎最深部の筋紡錘の作用がなぜ身体を立たせることに結びつくのか、もう少し踏み込んでみたいと思います。

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師(仮免実習中)。

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク.
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