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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

利き腕の呪縛

" アレクサンダー・テクニーク "

2017年12月16日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

ハリ弟子は右が利き腕です。

 

だから、右手の方が器用です。

 

しかし、鍼灸マッサージの学校に行っていた頃、指圧やマッサージの授業でほめられたのはむしろ左手でした。

 

自分の感覚としては、何をするにも右手の方が慣れていて速くこなせていたので、どうして左手の方がほめられるのかよく分かっていませんでした。

 

それが最近になって気がついたことには、何をするにも右の肩の筋肉が先まわりしてキュッとなっていることでした。

 

何をするにも、です。

 

これはモデルなので、ハリ弟子はこんなに筋肉ありませんが、、

 

右手で何かをする、例えば鍼の弾入もそうだし、コントラバスの弓もそうですが、左手が何かをする時にも例外なく右肩が先まわりしてキュッをやっていました。

 

気がつくとどんどん見つかるもので、コントラバスの左手の運指、左手でドアを開ける、歩き出しで足を動かす(これは右足でも左足でも)、首を回して横を見る、、などなど、右肩の先まわりのキュッがない時はないのではないかというくらい、いつもやっていました。

 

キュッとなると言っても、筋肉がその場にいたままで瞬間的にちょっと収縮するだけなので、動きにはほぼ表れません。

 

見てもほとんど分からないと思います。

 

でも、明らかにこれがあることで本来やりたい動きがじゃまされているという自覚がありました。

 

鍼の弾入など、指先の繊細なコントロールが要求される時、目盛りのケタをもう2ケタくらい細かくしたかったのですが、この右肩の先まわりキュッのために、もうこれ以上無理な限界に達したと感じました。

 

そこで、ここ2~3週間ほど、Body Chanceでは右肩が何をしているか(時には首の右側だったり)、徹底的に観てもらいました。

 

さすがはアレクサンダー・テクニーク教師の観察眼で、いろいろ役に立つアドバイスをもらいました。

 

まだまだアドバイスを活かし切るにはいたっていませんが、それでも少しずつ変わってきています。

 

このキュッはハリ弟子の思考の先を行くので、思った時にはすでに起こっています。

 

利き腕のスピード恐るべしです。

 

思うことと、起こすことと、動くことをとても注意深く分けて実際の動作を作っていく必要があります。

 

まるで、弟や妹の面倒を見るため自分がしっかりするようにと育てられた長男や長女のように、なにごとにつけても先まわりしてキュッとお膳立てしてくれてます。

 

そろそろハリ弟子もいろんなことを一人でできるようになったので、そんなに心配して見守ってなくてもいいんだよと、あの手この手でなだめたり言いくるめたりしている今日この頃です。

 

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: , .
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