年別アーカイブ: 2020
コロナの時代の鍼灸院のあり方~地元のお客さんがいらして考えたこと
2020年4月9日
東洋医学鍼灸院には地域密着型とニッチ追求型があります。 地域密着型はあらゆる人を相手にしますが来院者は近隣の在住者メインです。 ニッチ追求型は得意分野しかやらない代わりに来院者は他県など遠方からもいらっしゃいます。 それぞれの鍼灸院が何をしたいかなので、...
フォーカル・ディストニア発症における軟部組織の関与仮説
2020年4月5日
ディストニア左手薬指にフォーカル・ディストニアを発症したヴァイオリン奏者に作業療法的な治療をおこなって一定の効果があったとの症例報告がありました。 >>フォーカルジストニアの軟部組織に対するアプローチの実践 この論文のポイントは「筋緊張異常や軟部組織の短縮に起因す...
ツボ=体のフォーマット仮説
2020年3月30日
体のしくみフロッピーディスクを覚えているでしょうか? 昔のパソコンはこれにデータを保存していました。 これ、買ってきたそのままでは使えなかったんですよ。 最初にパソコンに入れる時にフォーマットという作業が必要でした。 フォーマットが何...
当院の新型コロナウイルス感染症対策について
2020年3月18日
雑記5月4日に政府の緊急事態宣言が延長されたことを受けて、5月7日付更新版をご案内しております。更新版はこちらより(『当院の新型コロナウイルス感染症対策(5/7更新)』)ご覧ください。 ~~~~~(これより元記事)~~~~~ 新型コロナウイルス感染症について報道を聞かない日はありませ...
あの2日後ぐらいから馴染んできて、揺れが減りました…!
2020年3月15日
管楽器奏者のアンブシュア不調以前アンブシュアの不調でいらしたトロンボーン奏者の方から素敵なメールをいただきました。 ~~~~~(ここから)~~~~~ こんばんは! 〇月〇日に針打っていただきました、トロンボーンのものです。 じっくり丁寧にありがとうございました! あの2日後ぐらいから馴...
新型コロナウィルスの現状を見て
2020年3月11日
雑記厚生労働省のサイトに新型コロナウィルス関連のグラフが掲載されている。 >>新型コロナウイルス感染症国内事例 この数字の信ぴょう性云々についてはここでは問わない。 他に数字がない以上、今それを問うても意味がないので。 ...
動きが見える・見えない問題
2020年3月9日
アレクサンダー・テクニークネイサン・レンツの『人体、なんでそうなった?』(久保美代子訳、化学同人出版)を面白く読みました。 中でも面白いと思ったのは人間の視覚について。 人間の視覚は1秒間に15枚のスナップショットが目から脳に送られ、脳はそれをつなぎ合わせてスムーズな動画を作り出す仕組...
腕が揺れても吹ける奏法
2020年3月6日
ふるえ・ゆれ楽器を構えると腕が揺れてしまうトランペット奏者の方が定期的にいらしています。 鍼灸とアレクサンダー・テクニーク両方の良いところを使って取り組み始め約1年が経ちました。 揺れる原因は良く分かりません。 病院にもかかっていますが命にかかわるような深刻...
相手の欲しいものを体に翻訳するスキル
2020年3月3日
雑記アレクサンダー・テクニークのたとえ話。 「完璧な体の使い方をしてもボールのないところでスイングしたら打てるわけないよね」 同じ話が鍼灸でも当てはまると思うわけです。 「舌の色とか脈の形を完璧に整えても手首の痛みと無関係なツボなら痛み取れるわけない...
鍼灸の本質と大衆って?
2020年2月29日
東洋医学前回に続いて昭和の鍼灸家の話題。 今日は竹山晋一朗です。 竹山晋一朗を語るキーワードとして「大衆」と「本質」を挙げたいと思います。 彼は一時期共産党から出馬して政治家としても活動していました。 思想背景としてマルクス主義は切り離...
タンギングをツボで調整する
2020年2月21日
ディストニアたびたびご紹介しているアンブシュアのディストニア(疑い)と診断されたチューバ奏者の方の施術。 だんだんと苦手な音域も音が当たる率が上がってきています。 一方でタンギングについては対応を後に残していました。 なぜかと言うと金管楽器の奏法の階層構造か...
アレクサンダー・テクニークのレッスンに感じる矛盾
2020年2月19日
アレクサンダー・テクニーク一昨日の記事の続きを書いてみました。 >>期待されている(と自分が感じている)役割を演じることの愚 あらゆるレッスンは先生が生徒に教える形態をとります。 レッスンという場のミッションは生徒が今ある現状から先生がより良いと考える方へと変...
手の不調に喘息が関係していた
2020年2月18日
指の不調1月ほど前から手首が痛くなって趣味のピアノが練習できなくて、、という患者さん。 数年前に喘息をわずらって、という言葉にピンと来ました。 手の不調と喘息の組み合わせ、実は他の楽器でもよく見るのです。 クラリネットやオーボエの細かい指使いに不安を感じ...
期待されている(と自分が感じている)役割を演じることの愚
2020年2月17日
アレクサンダー・テクニーク英国のアレクサンダー・テクニーク教師、ピーター・ノブズの本 "Mindfulness in 3D" の翻訳を進めています。 ちょっと面白いと思ったところをつまみ食い。 ピーターはアレクサンダー・テクニークに出会うまでは自分の体について常に気づいていて、学び始め...
巻き肩を指摘する前に
2020年2月13日
アレクサンダー・テクニーク先日、何か月も肩こりと腕の重だるさ、腰痛が取れず心配になった音大生の方がいらっしゃいました。 人からは巻き肩であることを指摘され、肩甲骨を後ろに寄せておいた方がいいと言われるそうです。 まあ言いたいことは分かります。 でも目の前で後ろに肩甲骨を寄...
カラダの地図あれこれ(鍼灸と気功)
2020年2月11日
東洋医学鍼灸学校を卒業して一時期、僕は中医系の先生のところで勉強させていただきました。 その中で気功の奇経八脈の考え方を聞いて衝撃を受けたことがあります。 ・督脈と任脈は頭のてっぺんで切り替わる ・陰維脈と陽維脈は腕を流れ、陰蹻脈と陽蹻脈は脚へ流れる ・衝脈は脊椎の前...
カラダの地図はいろいろあっていい
2020年2月9日
アレクサンダー・テクニークある整体の技法で、股関節外転の時の脚の回転中心を仙腸関節と見なすという話を聞きました。 PRiCO(ぷりこ)さんによるイラストACからのイラスト 股関節外転の回転中心は、解剖学的にはもちろん大腿骨頭です。 しかし実際にはバランスを取るために着地してる脚...
触診は人類生まれつきの能力ではない
2020年2月6日
東洋医学先日、整動鍼のセミナーに行ってきました。 これで4回目くらい。 少しずつツボの取り方に慣れてきました。 いや、それはないですね。 正確にはツボの取り方の習得の仕方のポイントに慣れてきたところです。 整動鍼ではツ...