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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

年別アーカイブ: 2021

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休日の宿題(フォーカル・ジストニア)

2021年10月31日

ディストニア

当サイト内の症例ページでご案内のとおり、当院ではフォーカル・ジストニア(FD)の治療にも取り組んでいます。FDに対する施術でよくある悩ましいことはある程度治療がすすむと改善が足踏み状態になることです。   実は鍼で音楽家のFDを良い方に変化させること自体はそんなに難しくありません。変化...

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左右の指先の感覚を校正する話

2021年10月28日

整動鍼

尊敬する漫画家の大今良時さんが原稿の下描きを裏から描くという話をどこかのインタビュー記事で知りました。今さがしても元記事が見当たらず記憶が頼りですが、理由を2つほどあげていました。1つはアシスタントさんが先にペン入れしても下絵が消えないために(裏から光を当てて紙を透かして描いている)、2つ目はデッサ...

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ある日の帰り道に

2021年9月29日

雑記

電車で帰宅する途中、隣に座った方がなにやら手を振り始めました。最初はてっきり音楽家かな?と思いました。音楽をやる人なら電車移動などの隙間時間にスコアで勉強することはよくあります。そして熱が入り過ぎて頭の中で鳴らしている音を身振りでも表現してしまう、特に指揮者だったら無意識に指揮棒を振るように手が動く...

声が出ないのはメンタルのせいだと言われて思ったことの詳細へ

声が出ないのはメンタルのせいだと言われて思ったこと

2021年9月25日

喉や声のトラブル

もうずいぶん前、二十歳くらいのころですが、朝起きがけの時間に声がまったく出なくなることがありました。それ以外の時間帯はがんばればなんとか声が出ましたが、朝は完全な無声。一度友人から電話がきて取ったはいいが何も言えません。「もしもーし、おーい!」と呼びかけられるもなすすべなくガチャリと切られた時の気持...

アレクサンダー・テクニークに組み込まれた進化論の諸問題の詳細へ

アレクサンダー・テクニークに組み込まれた進化論の諸問題

2021年7月31日

アレクサンダー・テクニーク

先日、アレクサンダー・テクニークの教師養成課程を卒業した方からメッセージをいただきました。アレクサンダー・テクニークを学んだ人の中に選民思想的な考えを持つ人がいます。そのことへの批判を以前このブログに書いたことがあるのですが、その方も同じような違和感を持ってらしたそうです。   選民思...

ある新興宗教と鍼灸の話題についての詳細へ

ある新興宗教と鍼灸の話題について

2021年7月29日

雑記

少し前に、麻原彰晃が鍼灸師だったことで一連のオウム真理教事件と鍼灸のかかわりについてSNS界隈がかまびすしくなりました。麻原彰晃が鍼灸師だったのは事実です。地下鉄サリン事件の時僕は23才でまだ鍼灸になんの関心も持っていませんでしたが(鍼灸師になろうと思ったのはその二十年後)、このことはトリビア的知識...

理論家と臨床家の越えられない壁の詳細へ

理論家と臨床家の越えられない壁

2021年7月26日

整動鍼

ルート治療の白川さんと整動鍼の栗原さんの対談を見ました。多鍼と少鍼という見た目上正反対の方法をとるお二人ですが、なぜそれぞれ独自の方法を採用するに至ったかの経緯は似かよっており興味深いお話でした。お二人とも経絡治療などの古典的方法を学んだものの臨床の場でそれを生かせない経験をした、というのが独自路線...

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鍼管の先端に見えるもの

2021年6月30日

整動鍼

先日、鍼師が使う道具、鍼管について書きました。 ≫ 内径の限界に挑む   鍼師が鍼管に求めるのは内径の細さだけではありません。むしろ先端の処理を気にすることの方が多いように思います。   この鍼管は内径1.5ミリで既製品ではもっとも細かったので試しに買いました。しか...

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ある頚椎とアンブシュア不調の関係

2021年6月29日

管楽器奏者のアンブシュア不調

遠方にお住まいのトロンボーン奏者の方がいらっしゃいました。初回が半年くらい前で今回は2回目。症状はアンブシュアの不調で吹いているとけいれんしたり息が漏れたりし、音が鳴らなくなるというもの。   施術前に吹いていただくと、半年空いたわりには改善した状態が保たれていました。前回の施術で吹奏...

内径の限界に挑むの詳細へ

内径の限界に挑む

2021年6月27日

整動鍼

内径1.8ミリ   日本式の鍼治療では鍼だけ持って皮膚に立てることはありません。鍼管という筒を使います。1.8ミリというのはその管の内径であり、金属製の鍼管における標準的スペックがこの数字です。   実は1.8ミリが理想的でないことは1983年の研究試験によって明らかにさ...

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演奏になんら支障のない鼻抜けの事例

2021年6月9日

管楽器奏者の鼻抜け

先日、トロンボーンの学生さんからチャットでメッセージいただきました。鼻抜けにお悩みとのこと。ただし僕がこれまでみてきた普通の?鼻抜けとはだいぶ様子が違いました。   鼻抜けとは管楽器を吹くときに息が鼻から抜けてしまう現象です。鼻の奥と口の奥はつながっていて、軟口蓋がこのつながりをふさぐ...

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病人をみるな、病気をみよ

2021年5月21日

整動鍼

「病人をみるな、病気をみよ」とは18世紀フランスの医師たちの言葉だそうです。   現代なら「病気をみるな、病人をみよ」が正義です。鍼灸学校でも全人的医療ということを教えられます。鍼灸は主観情報と客観情報をわりといっしょくたに扱うことも多く、もとより「全人的」と言えなくもありません。とも...

金管楽器奏者のアンブシュア不調と側頭筋・咬筋の緊張の詳細へ

金管楽器奏者のアンブシュア不調と側頭筋・咬筋の緊張

2021年5月8日

管楽器奏者のアンブシュア不調

金管楽器奏者のアンブシュア不調でしばしば見られる症状に、中音域から低音にかけて音が鳴らないということがあります。人によっては高音域では何も問題なくスルスルと吹けたりします。ところが中音域から下になると別人のように音が当たらないのです。   大方のケースで第3倍音(C管ならG、B♭管なら...

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鼻抜けを考える(2021年5月版)

2021年5月7日

管楽器奏者の鼻抜け

音楽家専門の鍼灸をしていると一般的鍼灸院ではまず出会わない症状をみることがあります。その一つが管楽器奏者の鼻抜けです。   鼻抜けは管楽器を吹く時に鼻から息が出てしまう現象です。なぜ起こるか?簡単に言えば軟口蓋の閉鎖が不十分なために起こります。   ただしこの軟口蓋の閉鎖...

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弦楽器弾いた後で声がかすれる理由を考えてみた

2021年5月5日

喉や声のトラブル

先日シャツの第2ボタンが取れてしまいやむなく第1ボタンで閉めることがありました。当然、喉がきつくて「うえっ」となりましたが、思うところあってボタンはそのままに肩を前にせり出して巻き肩のような形にしてみました。すると喉の苦しさが消えました。   そこでふと思いました。シャツでそうなるとい...

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出来たのに出来なかったと思う罠

2021年4月24日

雑記

痛みが急に取れると多くの人はまだ痛いところがあるんじゃないかと思ってあれこれ試します。しかし「まだ少し痛む」と言う場合でもさっきより大きく動かせればそれは改善しています。あるいは「今度はこっちが痛い」と言う場合もさっきの痛みは取れたので一歩前進です。   演奏にまつわる不調の場合、なに...

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コミュ力はASDに学ぶ

2021年4月22日

雑記

医療系の職種はコミュ力(コミュニケーション能力)が大事と言われます。この類の言葉として他にも、共感力、傾聴力などなど検索するといろいろ出てきます。   鍼灸師もこの種の力が必要と言われる職種です。人を相手にする仕事だからでしょう。技術職的な色合いがつよい一方で人の困りごとを解決するには...

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二千年ぶりのシステム更新

2021年4月15日

東洋医学

なんとなくの印象ではありますが、整体には脊椎の調整を重視する流れが多いように思います。   ウィキペディアにも整体は「現在、俗に用いられる意味では、カイロプラクティック(脊椎指圧療法)に似た骨格の矯正(主に脊椎)を目的とした手技療法を指して使われることが多い。」(≫ ウィキペディア)と...

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音楽家のための鍼灸院の選び方

2021年3月17日

整動鍼

音楽家にとって良い鍼灸院とは何かずっと考えています。   開業以来「音楽家のための鍼灸」の看板を掲げ続けているからです。   普通に考えれば鍼灸は健康になるためにあります。   「健康のための鍼灸」が正解です。   でも健康ってなんのためでしょ...

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どんな鍼が音楽家の体の調整に向いているのか

2021年3月15日

整動鍼

昨日は整体やマッサージと比べて鍼の方が音楽家の体の調整に適していることをお伝えしました。   では鍼ならどんなやり方でも良いのでしょうか。   そんなことはありません。   一口に鍼と言ってもいろいろなやり方があるからです。   たとえば凝って...

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音楽家の体の調整に鍼が適している理由

2021年3月14日

整動鍼

音楽家で体のメンテナンスをしない人はいないと思います。   こと職業演奏家であれば特にそうです。   メンテナンスと一口に言っても整体、カイロ、マッサージ、そして鍼などいろんな方法があります。   音楽家としての仕事内容を考えたときに、そのどれが自分にとって...

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