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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

問診だけでディストニアの診断をするの?

" ディストニア "

2019年4月10日

ある時、医療機関でフォーカル・ディストニアの診断を受けたことのある演奏家に聞いてみたことがあります。

 

「診察では楽器の演奏で症状が出るところを見てもらいますよね?」

 

僕としてはみなさんが何をもってフォーカル・ディストニアの診断をつけているのだろう?とただ素朴に知りたかっただけでしたが、この方の答えは意外なものでした。

 

「病院も鍼灸もいくつか受けましたが、一度も症状が出てるところを見てもらったことはありません。いつも問診です。」

 

ちょっと驚きました。

 

鍼灸も入っているところがあれなのですが、まず、鍼灸師は法的に診断できません。

 

もちろん何の病気なのか考えがないと施術できないので頭の中で思っている病名はありますが、僕の場合はそれを患者さんに伝えることはほとんどないです。

 

まれに施術の意味内容を説明するのにどうしても必要な場合もありますが、その場合でも慎重に述べるにとどめ断定はしません。

 

病院の場合には脳血管障害など他の病気の可能性を検査で除外した上で診断してるようなので、さらに重篤な命にかかわる病気を見落とさないだけマシかも知れません。

 

ただ、症状が起こっているところを見ないまま投薬とか注射になると、ちょっと間が飛び過ぎてる気がするのです。

 

まずは起きている現象を観察して科学的に検証する作業があるべきだと思うのはおかしいでしょうか?

 

この方の個人的体験が例外的なものであればいいなと思います。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: ディストニア. タグ: .
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