楽器を始めた当初からの鼻抜けが手術で解消
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こんにちは!ハリ弟子です。
以前、扁桃腺の形、大きさが原因で楽器を始めた当初から鼻抜けが起こっていたクラリネット奏者の話をご紹介しました。
あらためて簡単に説明すると、通常は軟口蓋が上がって喉の奥の壁にくっつくことで息が鼻に漏れないで済むのですが、この方の場合は扁桃腺がじゃまをして完全にふさぐことができない状態でした。

通常の場合

軟口蓋が扁桃腺に当たってふさぎ切らない場合

上から見るとこんなふうに隙間が空いてしまいます
病院で相談した結果、この隙間を埋めるために手術する方法があるというところまで以前のブログでお伝えしています。

脂肪を注射で注入するそうです
手術のためしばらくアレクサンダー・テクニークのレッスンはお休みしていたのですが、最近ご本人から連絡があり、術後の経過について「かなりいいです!」とのこと。
長時間吹こうがアンブシュアが崩れようが鼻には抜けなくなったそうです。
良かったです、連絡をいただいて踊りたい気分でした!
鼻抜けのご相談をいただいてまず確認するのは鼻咽腔閉鎖機能不全という病気です。
鼻咽腔閉鎖機能不全では話し言葉でも息が鼻に抜けるので、言葉の発音が不明瞭になりやすいといった兆候があると言われています。
でも、この方の場合は言葉については今まで一度も指摘されたことはなく、日常生活で困ったことは何もありませんでした。
それで分かったのは「異常なし」と「明らかに異常あり」の間に「管楽器奏者の鼻抜け」が落ちているのではないかということです。
症状の重さ度合いで言うとこんな順番です。
話し言葉が聞きづらい > 管楽器奏者の鼻抜け > 異常なし
このように病気とそうでない状態の間にグレーゾーンがあり、この方もクラリネットを吹いてなかったら何の支障もなく一生を送っていたことでしょう。
レアケースとは思いますが、鼻抜けの悩みで病院を受診しても異常なしと診断されることがあるかもしれないと思いました。
今回はしつこく診てくれる良い医師にめぐり会えて、病院に楽器を持ち込んで実際に吹いているところを内視鏡で観察することで初めて分かりました。
こういう症例が医療業界の中で広くシェアされるといいですね。
さて今日は新月だそうで、良い知らせもあって気分も新たにできました。
ボケボケですが、治療院の掲示板もお客さんのチラシでいっぱいです。
ありがたいことです。
音楽家のアレクサンダー・テクニーク 2Days レッスン会(第2回)
6月29日(土)9:30~12:30
セッションA:木管&金管奏者の悩みに応える相談&レッスン会(アレクサンダー・テクニーク)
講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)
6月29日(土)13:30~16:30
セッションB:音楽家のためのヨガ&アレクサンダー・テクニーク(姿勢でわかること)
講師:楠 道子(アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・インストラクター)
6月30日(日)9:30~12:30
セッションC:弦楽器奏者の悩みにこたえる相談&レッスン会(アレクサンダー・テクニーク)
講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)
6月30日(日)13:30~16:30
セッションD:音楽家のためのヨガ&アレクサンダー・テクニーク(姿勢でわかること)
講師:楠 道子(アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・インストラクター)
いずれも場所は、スタジオI-LAB(渋谷区千駄ヶ谷3-21-6 外苑MKビルB1)
参加費(1コマ分)は、7,000円
※2コマ分ダブル参加の場合 → 12,500円
お申し込み、または質問・問い合わせを、お電話(080-5899-5203)またはメール(office@btune-hariq.com)よりお願いいたします。
アレクサンダー・テクニーク江古田レッスン会(第7回)
次回は、2019年7月7日(日)15時~17時 定員は6名まで
場所:江古田のbodytune鍼灸マッサージ院内スタジオ
参加費:4,000円
1人20分程度のレッスンを順番に行なって、みんなでシェアします。
申し込み、お問い合わせは080-5899-5203までお電話か、office@btune-hariq.comまでメールください。
または、お問い合わせフォームのページから送信いただいてもけっこうです(>>ご相談・お問い合わせ)。
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2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師