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体幹の解剖学的構造

" 体のしくみ "

2017年11月22日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

以前、管楽器奏者の鼻抜けに取り組む中で、人間の胴体を3つの袋に例えて説明したことがありました。

 

鼻抜けに取り組む(4)

 

 

胸の部分とお腹の部分と骨盤で(図では緑、濃いブルー、水色の丸)、専門的には胸腔(きょうくう)、腹腔(ふくくう)、骨盤腔(こつばんくう)といいます。

 

Wikipediaの腹腔のページより改変

 

前回は、ざっくりしたイメージ的な説明でしたので、今日はあらためて、実際の解剖学的構造にそくして説明してみます。

 

まず、胸腔です。

 

胸腔は、骨(肋骨、胸椎、胸骨)と横隔膜に囲まれた袋です。中に心臓と肺が入っています。

 

肋骨の内側や横隔膜の上面は、胸膜という膜で裏打ちされていて、それが肺や心臓に接すると折れかえってそれぞれの臓器を包むような構造をしています。

 

これが胸腔の袋です。

 

Gray’s Anatomy 1918年版より

 

腹腔は横隔膜より下、骨盤より上の部分です。

 

体表では、一番下の肋骨が固く触れるあたりから上前腸骨棘が触れるあたりまでです。

 

Gray’s Anatomy 1918年版より

 

ここは骨は背中側の腰椎しかなく、前や横の部分は筋肉などでおおわれています。

 

外側は筋肉(腹直筋、内・外腹斜筋、腹横筋の腹筋群や、背中側では腰方形筋、大腰筋など)でおおわれ、内側は腹膜に包まれています。

 

腹膜は横隔膜の下面や筋肉の内側を裏打ちして、肝臓や腸などの内臓に接すると折れかえってそれぞれの臓器を包むような構造をしています(上の図の赤いところが腹膜に包まれた部分です)。

 

一部、腎臓や十二指腸のように腹膜におおわれない内臓もありますが、腹腔を取り囲む筋肉におおわれているので、全体として1つの袋と見なせます。

 

腹腔の横断面(Gray’s Anatomy 1918年版をもとに作成)

 

一番下の骨盤腔は、周囲を骨盤の骨に囲まれ、下は骨盤底筋で支えられて、膀胱や直腸、子宮(女性の場合)をおさめます。

 

上からは、腹膜におおわれた腹腔内臓器が乗っかって、腹膜の底の部分が骨盤腔の天井となります(下の図の黄色いところが腹膜)。

 

Gray’s Anatomy 1918年版をもとに作成

 

息は肺に入ります。

 

肺は胸腔にあります。

 

息を吐くためには胸腔の容積を小さくすればよく、そのために肋骨を動かします。

 

これ自体は、胸腔で起こることです。

 

しかし、積極的に息を吐こうとする時には、横隔膜も積極的に上に上がる動きが必要です。

 

ところが、横隔膜は自ら下に下がることができますが、上には上がれません。

 

なので、骨盤底筋や腹筋群を使って、骨盤腔や腹腔の圧力を上に向かわせて、横隔膜が上に上がる動きを助ける必要があります。

 

腹腔や骨盤腔の連動、こうした動きは単なるイメージではなく、解剖学的実態がともなっているのです。

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

カテゴリー: 体のしくみ. タグ: , .
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