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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

オーディションをひかえたトランペット奏者

" 腰痛 "

2019年5月16日

今年はトランペットのオーディションがたくさんあるのだそうです。

 

そのせいか、このところオーディションに向けた体のメンテナンスでトランペット奏者の方が続きました。

 

興味深いことにわりと共通の症状があり、それは腰痛と呼吸のしづらさです。

 

我々日本人は(と一般化していいか分かりませんが・・)緊張する場面で「気をつけ」の姿勢をとるよう刷り込まれています。

 

気をつけになると腰は反り腰になり、腰痛を発症しやすいですね。

この反り腰を背骨のもっと上の方でやるのが胸を張る動き(胸椎の伸展)です。

 

前から見ると大きく広がってる印象を持ちますが、背中側は逆に縮んでいて肋骨の動きを阻害するので呼吸に影響が出ます。

 

オーディションの緊張 → 気をつけ → 反り腰・胸を張る → 腰痛・呼吸のしづらさ ということかも知れませんね。

 

これを解除する手っ取り早いやり方としてこんな方法をお伝えさせていただきました。

 

壁に背をつけて普通に立ちます。

 

こうすると腰のあたりで壁との間に隙間ができるのが普通です。

 

これを腰がべたっと壁につくように腰椎を屈曲させます(骨盤を後傾させて膝も曲げるとやりやすいです)。

 

この時点で胸椎や肩甲骨、頭が壁についている場合は壁から少し前に離します(胸を張るのを解除)。

 

感覚的には猫背に思えるかも知れませんがそれでかまいません。

 

さっきまでと比べて腰は楽でしょうか、呼吸は変わったでしょうか、また腕はどんな感じがするでしょうか。

 

もし少しでもいい感じがするのであればこのままの体勢で楽器をかまえて吹いてみます。

 

吹きやすさ、音の抜けなど何かいいことがあるなら、元の姿勢よりも今の方があなたの楽器演奏に合っているということです。

 

なお、このやり方は正しい姿勢の作り方ではありません。

 

反り腰・胸を張る傾向があってかつそれが楽器演奏にマイナスに働いている方向けです。

 

やってみていいことがない場合は自分には合わないということなので、無理に続ける必要はありません。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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