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委中と陰谷が同じ場所とはこれいかに?

" 東洋医学 "

2018年3月26日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

先日、とある鍼灸師の研修会に参加して腰痛のデモ治療を拝見しました。

 

腰痛と言えば、たいがい、委中(いちゅう)というツボがあがります。

 

中国の古い文献にも「腰背、委中に求む」とあり、鍼灸師なら誰でも知っています。

 

しかし、デモをしてくれた先生は陰谷(いんこく)を使っていました。

 

ただし、普通の陰谷ではありません。

 

普通の陰谷は、膝窩横紋(膝の裏のしわが作る線)上で半腱様筋腱の縁、または膝窩横紋上で半腱様筋腱と半膜様筋腱の間に取ります。

この時の陰谷は、それよりも膝の中寄りで少し下でした。

 

実は、まったく別の研修会で今回の陰谷と同じ場所を委中として紹介されたことがあります。

 

普通の委中は、膝窩横紋上の真ん中の点ですが、この時の先生は、それよりも膝の外寄り少し下で硬くなっているところを委中と説明していました。

 

別々の研修会でのことで、まったく同じ場所か確証がありませんが、ほぼ同じ場所に見えました。

 

同じ(に見える)場所を別々のツボに捉えていても、それぞれに優れた治療効果を上がられているので、ツボの捉え方は大いに文脈に依存していて構わないということかと思います。

 

この場所を陰谷と捉える先生は、古典の解釈として自経補瀉説を採っていて、肝の虚を補うために同じ肝の経絡上にある曲泉(きょくせん)を使うでしょう。

 

これが逆に他経補瀉説を採っていると、肝の虚を補うために肝の母に当たる腎の経絡上にある陰谷を使わなければなりません。

 

しかし、陰谷の場所があちこち動くのは治療体系の一貫性からは好ましくないわけです。

 

このような場合にはむしろ委中をずらしてしまった方が、治療理論への影響が少なくて済みます。

 

もちろん、新しいツボを作って、別の名前を付ける手もありますが、みんなでそれをやると煩雑になり過ぎてとても覚えられません。

 

現在のツボの数は300~400程度ですが、ある程度みんなで共通のものを持っていて、細かい場所や使い方は相手のバックグラウンドなど文脈に応じて読み替えていくのが現実的な気がします。

 

あまりこの辺り真面目になり過ぎず、自分の定義を保留しながら相手の定義を推察していくと、自分の思考も鍛えられますし、自分では思いつかなかった別体系の治療理論の要点が見えてきて面白いです。

 

そんな刺激をいただいた研修会でした。

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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