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東洋医学の呼吸(肺と心と腎の関係)

" 東洋医学 "

2018年5月20日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

先日、鍼灸の勉強会があって久しぶりに漢字だらけの文章を読みました。

 

テーマは呼吸。

 

学校時代は覚えることが一杯で面白くなかったのですが、あらためて読んだら、斬新に感じて「へえー!」となったので、一部まとめてみます。

 

まず心と肺が、横隔膜の上で胸郭という限られたスペースに両方ともおさめられています。

 

息を吸う時、胸腔の内圧が下がるので、空気が肺の中に入ります。

 

この時、同時に大静脈の血液も胸腔内に引き込まれて右心房に流れ込むようになっています。

 

心拍と呼吸は完全に同じリズムではありませんが、このように一定の相関関係にあります。

 

だから、呼吸を通じて心拍をコントロールし、自律神経を整えることができる、と言われているのですね。

 

ヨガなどではおなじみの話かと思います。

 

ここまでは西洋医学でも理解できるお話し。

 

実は、息を吸う動きについて、東洋医学では腎にも役割が与えられています。

 

腎の納気(のうき)という作用です。

 

深い息を吸おうとした時、お腹の下の方の使い方まで大切という体感的な話と思ってもいいし、血流量の2割強が腎臓を通過する事実を思い浮かべてもいいと思います。

 

肺はむしろ、宣発・粛降(せんぱつ・しゅくこう)という取り入れた空気を血液に混ぜて全身に送り届ける役割が重視されています。

 

東洋医学の肺は、酸素と二酸化炭素を出し入れするだけの臓器ではありません。

 

胃腸で吸収された栄養分と外界から取り入れた空気を一緒にして全身に送り届ける役割を負っています。

 

そういったところから、呼吸のうちの特に吸気について、腎に役割を持たせているのかも知れません。

 

また、心と腎の関係では、五行的には心は火、腎は水と関係します。

 

ここから心と言えば熱しやすい、腎と言えば冷えやすい、というところまで連想ゲームで来ます。

 

しかし、お鍋を火にかける時、火は鍋の下、鍋の中の水は火より上にないでしょうか。

熱はもともと上昇する性質があるので、熱源が上にあって熱せられる水が下では具合が悪いのです。

 

対流を作ってうまく循環させるためには、何とかしてこれを逆に配置する必要があります。

 

そこで、2つある腎のうち右を命門(めいもん)と名付け、これに熱源としての機能を持たせました。

 

命門の火と言われるものです。

 

この火は、心から下ってきて右腎が受けるものとされています。

 

なぜ右腎かはいろいろな考え方がありますが、心臓から大動脈が脊椎の左寄りを下行して腎臓につながり(火が心から腎へ移動)、大静脈が右寄りを上行するという単純に解剖学的な配置で考えてもよいですし、五行論などを駆使して考えてもよいでしょう。

 

腎臓と大動脈、大静脈を背中側から見たところ

いずれにせよ、これによって自然に観察される熱対流のメカニズムを体内にイメージすることが可能になりました。

 

おもしろいことに、インドのアーユルヴェーダでは火(ピッタ)は下(へそ付近)に、水(カッパ)は上(胸部)に配置しています。

 

初めから火にかけた鍋をイメージしています。

 

アーユルヴェーダの歴史はよく知りませんが、仮に昔からこのような考え方をしていたとすれば、仏教の中国伝来(1世紀頃)あたりでこのような医学が入ってきて、鍼灸にも取り入れられたのかも知れません。

 

右腎を命門とする発想は、後漢の時代に書かれた『難経(なんぎょう)』という古典医学書が始めとされていますので、ありうることかな?と、こういう妄想も楽しいですね。

 

テーマは呼吸だったのですが、話は体内の血液循環、熱のやりとり、熱の媒体としての水分の流れ、そして血液がまわす栄養分を作る胃腸の関わりなど、、結局は全身の作用について勉強することになりました。

 

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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