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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

鍼をすると心拍が落ち着きます

" 東洋医学 "

2018年8月22日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

鍼灸では体の状態を診るのによく脈をとります。

 

たいてい手首の親指側のところに指を触れて、強さ、速さ、強弱の幅、アタックの強さなどいろいろなことを感じ取ります。

 

今日は、選んだのがたまたま手首の経渠(けいきょ)というツボで、鍼をしながら同時に脈も感じ取れることがありました。

 

驚いたことに鍼を入れるやいなや脈が変化したのです。

 

やや浮いて速く強かった脈が鍼を少しずつ進めるのと同じタイミングでマイルドで落ち着いた脈に変化しました。

 

こんなことは初めてでびっくりしました。

 

こんなに素早く変わるものなんですね。

 

脈は心拍です。

 

心拍は自律神経にコントロールされています。

 

手首には橈骨動脈(とうこつどうみゃく)という血管が走っていて、自律神経が血管のまわりをコイルのように巻きついているそうです。

 

そのため、動脈上のツボに鍼をすることで自律神経への働きかけをするという鍼灸師もいます。

 

自律神経失調症に鍼灸がいいとはよく聞きますが、背景にこういった考え方・理屈があります(厳密な科学としてはちょっと論理が飛びますが)。

ただしどんな刺激を与えたら自律神経に変化が起こるのか、ねらってやってそれなりの再現性がないとスキルとは言えません。

 

ひととおり全身に鍼をしてからもう1度脈を診ると変わっているというのは普通にあるのですが、それだと鍼の効果でそうなったのかベッドで一定時間横になっているから落ち着いたのか分かりません。

 

今回、鍼をするそばから脈が変わったことから、これは身につけたらこのくらいねらってすぐに効果を出せる自律神経失調症の鍼灸があるのかも知れないと思いました。

 

まだまぐれみたいなものでまったくスキルになってませんが、これを体験できたことは大きいです。

 

この体験をくれた患者さんに今日も感謝です。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: 東洋医学. タグ: .
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