東京都練馬区の音楽家のための鍼灸とアレクサンダー・テクニーク

お腹と音楽家のパフォーマンスの意外な関係

" 東洋医学 "

2019年12月19日

 

先日、整動鍼という鍼灸の技術講習を受けてきました。

 

テーマは胃腸や婦人科疾患など内臓系の調整です。

 

音楽家専門で施術をしていると、正面切ってお腹の調子を相談に来る方はあまりいません。

 

やはり指が痛い、しびれる、腕・肩が重い、アンブシュアが定まらない、などのついでに「そう言えば最近、お腹の具合悪くて」となります。

 

僕も今まであんまりそっちに踏み込むつもりはなくて「じゃ、ついでにそれも対応しちゃいますね~」ぐらいの感じでした。

 

ところが・・・

 

これはもしかしてすごいことかも知れない、というものを今回の講習で目撃してしまいました。

 

内臓の調子は腹壁の硬さや柔らかさに反映します(内臓体性反射)。

 

そして整動鍼ではお腹のどの部位がどのツボに対応するか、という視点で関係づけられています。

 

そのときのデモ患者さんのお腹に対応したツボは、首筋の胸鎖乳突筋をゆるめるのにも使えるツボだったので、筋肉の左右差を診るテストも行いました。

 

あおむけに寝た状態で、若干の負荷をかけつつ頭だけ持ち上げてもらいます。

 

顔の向きを左右に変えて持ち上げれば、胸鎖乳突筋の筋力を左右比較できます。

 

問題のシーンはそのときです。

 

悪い方の筋肉で持ち上げたときに、さっき触診した腹壁の硬いところが、頭が持ち上がるのと同時かあるいは一瞬先に動きました。

 

なるほど!そういう関係性があるのか。

 

頚椎がうまくバランスが取れていて頭が高い位置にい続けることを条件に、胸鎖乳突筋は胸骨を引き上げる作用があります。

 

胸骨が引き上がると胸郭の前後幅が増してブレスの効率が上がります。

 

声楽や管楽器のブレスでよく使われる方法です。

 

ところが腹壁が硬いと胸骨と下位肋骨を下の方に引き留めるので、ブレスが浅くなります。

 

また腹腔内圧は胸腔内圧とあいまって姿勢バランスのコントロールにも利用されますから、弦楽器やピアノのように胴体でバランスをとって演奏する楽器でも影響があるでしょう。

 

急にお腹が痛くなって大きな声が出せなくなるとか、体勢を変えるのがつらいといったことはだれでも経験することです。

 

これが慢性的にお腹にトラブルをかかえている人だと、腹壁のどこかが常に硬いまま演奏しているわけで、長い目で見たらパフォーマンスへの影響は少なくないかも知れません。

 

肚(はら)、思ってた以上に大事ですね。

 

良いヒントをいただけたので、お腹とパフォーマンスとの関係にも気をつけて臨床での検証につなげていこうと思います。

 

ということで、これからは胃痛、腹痛、下痢、便秘、IBS(過敏性腸症候群)、PMS(月経前症候群)なども積極的に診させていただきます!

 

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この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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