東京都練馬区の音楽家のための鍼灸とアレクサンダー・テクニーク

心はどうしたらととのえられるのか

" 東洋医学 "

2020年10月8日

“You translate everything, whether physical, mental or spiritual, into muscular tension.” F.M.Alexander.

 

アレクサンダー・テクニークの創始者F.M.アレクサンダーは「人は肉体的なものであれ、精神的なものであれ、スピリチュアルなものであれ、なんでも筋肉の緊張に翻訳してしまう。」と言ったそうです。

 

アレクサンダー自身は役者をしていて声が出なくなり、それを克服する過程で思考と体の動きに関係があること、また、こうしようと思っていることと実際にやっていることが異なると気づいて無意識の領域に足を踏み入れました。

 

そうして、自分が望むように自分自身を「使う」にはどうしたらよいか、方法論を発展させたものが今日アレクサンダー・テクニークと呼ばれています。

 

アレクサンダーはこれを人に教えるうちに、人はなんでも筋肉の緊張に翻訳してしまうことに確信を持つようになったのでしょう。

 

心と体を一つのものと見て(ただし心は直に見えないが筋肉の緊張は見える)、手を添えて相手にはたらきかける独特のレッスン方法を生み出します。

 

仏教では心と体の探求について長い歴史があります。

 

難しい脳科学や生理学によらずとも観察にもとづいて、意識と無意識の2つがあること、動きや行動についても明確に意図的にやっていることと無意図・無自覚にやっていることの2つを認めていました(簡単に言えばですが)。

 

無意図・無自覚な動きや行動は自分でも気がつかないうちにそうやってしまってる類のものですが、それも心とのつながりにおいて体がそうやっているものであり、気がついていないという意味では無意識の範疇に入るものです。

 

当然、意識の方が気づきやすくコントロールしやすいので、瞑想では意識にのぼる方の思考や体の動き、感覚を観察することから始めると思います。

 

こうして気づきが深まっていくとこれまで無自覚に行っていた思考の癖や反応が見えてきて、それについて本当は自分はどうしたいのかと考えられるようになります。

 

鍼灸ではどのように心と体が見えているでしょう。

 

意識的であれ無意識的であれ体は心を反映します。

 

リラックスしているときの体の動き、緊張しているときの体の動き、そうした動きを生む筋肉の柔軟性または緊張・・・

 

それらは体ではありますが心を表す証(あかし)でもあります。

 

鍼灸ではそれらのうちツボに表れたものを使って施術します。

 

すると後になってから「気分が楽になった」とか「最近は緊張してもいいやって思うんです」など言われることがあります。

 

その変化はだいたい、ものごとに対する本人の反応の仕方が変わるという類のものです。

 

仏教やアレクサンダー・テクニークでは(ものすごくはしょって言うと)幸せになりたければ今すぐ幸せな心を持てばよいと言います。

 

なぜなら○○ができれば幸せになれるとか○○を手に入れれば幸せになれるといったあらゆる前提・仮定は無意味だからです。

 

しかし人はなにかとこだわりに縛られるものです。

 

鍼灸は即座に体を変化させる力があるゆえに、本人も気づかない間に心のこだわりをほぐす力があるように思います。

 

別にこのツボで悩みが解決します!みたいな便利なものは存在しませんが、やっていることは体にとって幸せで自然な方向に戻すことです。

 

なにがその人の体にとって幸せで自然な方向かは一応の方法論がありながらも、基本はその都度見い出して確かめる作業をしていて、心に関してはその方の施術後の声、話す内容、立ち方、歩き方など見て推し量ります。

 

こういう観察を重ねて施術する鍼灸師であれば誰でも、語られなくても悩みを軽くする技術が身につくのではないかと思います。

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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