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気の自然像

" 東洋医学 "

2017年12月6日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

山田慶兒著『気の自然像』(岩波書店)を読みました。

 

 

山田氏は科学史の専門家であって鍼灸師ではありませんが、『中国医学の起源』(岩波書店)など、鍼灸師にとっても気になる本を出されています。

 

鍼灸師が古典の医書を読むとき、それはすでに医学という限られた分野のものになります。

 

そうすると、「気」とか「陰陽」「五行」など、当時一般的であった常識や世界観は前提として分かっているものとして、いきなり医学に特化した視点で書かれたものを読むことになります。

 

 

そういう前提がない現代の人間が古典を読むときに気をつけなければならない点がそこにあります。

 

山田氏は科学史の立場から、鍼灸以外の中国古典全般に大変な造詣があり、そうした前提の部分から考察を加えてくれます。

 

それによると、中国の古典自然哲学は当初からものごとを一般化、抽象化する方向で発展したとしています。

 

「陰陽」にしても「五行」にしても、実際に自然を観察して得られる影・ひなた、木・火・土・金・水といった具体的なものからスタートしながら、陰は-、陽は+、木は(内から外への)発散、火は上昇、土は安定、金は(外から内への)収れん、水は下降といった具合に、作用のしかた、性質といったレベルに抽象化して、あらゆるものをこのパターンに分類化することで発展していった科学であるといいます。

 

 

こういう認識方法をとることで、天体の運行、気象現象、王朝の盛衰、人間の運勢、そして医学など、あらゆることを1つの理論で説明することが可能になります。

 

抽象化、一般化された「理論」だからこそさまざまなところに応用できるわけです。

 

ただし、医学においては、理論上正しくても、実際にうまく行かなければ何もなりません。

 

そのあたり、初めから理論としての性格が強い「陰陽」「五行」が、実践での有効性を問われる医学において、どのように埋め込まれ、発展していったのか、またその限界と現代における可能性は?というのが本書の主題です。

 

本当に面白い本ですが、内容がなかなかに難解で、実は読んだのは今回これが2回目です。

 

とても全部理解しているとはとても思えませんが、感銘を受けた部分について感想を書いてみました。

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