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気の理論は現代に生かせるのか

" 東洋医学 "

2017年12月8日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

今日も、山田慶兒著『気の自然像』を続けます。

 

 

物体をきわめて細かなレベルまで峻別して、その各々の働きを明らかにしてから全体に戻すのが近代科学の方向性です。

 

個別具体的な物体の観察を通して、そこから一般化して理論を導きます。

 

西洋医学は基本的にこの考え方を引き継いでいて、その成果には目覚ましいものがあります。

 

分子標的薬の開発、脳科学の進歩、遺伝子の解析などなど、測定可能な物質という根拠をもってかなりの説明が可能です。

 

 

一方で、個別具体的な物体を観察するために、それだけを純粋に取り出す必要があるので、どうしても実験室のような特殊環境に対象を置かなければなりません。

 

 

そのような特殊環境で観察されることは、人体というありのままの「自然」環境で起こることと同じにはなりません。

 

自然環境では、変数のコントロールができないからです。

 

この点では、「現象のありのままの複雑さにできるかぎり接近しようとする」東洋医学の考え方に示唆を得るところがあるのではないか、と山田氏は言います。

 

 

一方で、運気論医学のように「現象のいくつかのパターンを構成し、そのなかの複数のパターンを重ね合わせて、実際に起こるであろう現象を導き出す」東洋医学の方法論が、パターンと実体を取り違える危険性も指摘されました。

 

どんな場合に理論をどう適用するかが、暗黙知になっているので、センスが問われます。

 

暗黙知を形式知にできるかどうか、できないとしたら、もっと良い伝え方はないのか、このあたりが課題でありましょう。

 

また、これだけ物体に基礎を置いた科学の成果がある中で、東洋医学がそのままでよいのかという問題もあります。

 

鍼灸師の立場からすると、使える道具が鍼、灸と自分の手くらいになりますので、体内での化学物質の変化みたいな話は、現場で直接の役には立ちにくいでしょう。

 

治療院でできることは、表面からの観察と働きかけであって、内部に直接変化を起こすことは無理だからです。

 

しかし、表面の皮膚や筋膜(時に筋肉)といった膜系の組織が、病気や治療の刺激に対してどのようなふるまいを見せるのか、それによりどのような変化が胃腸や内臓に起こるのか、ひいては、自律神経系や気分、精神面にどんな影響があるのか、といった表から裏へとうかがう意識は常に持ち続けています。

 

その時に、西洋医学の知見も踏まえながら、見えない裏側で起こっていることの作用原理として東洋医学の考え方を使うことは、ハリ弟子は可能だと思っています。

 

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

カテゴリー: 東洋医学. タグ: .
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