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痛みの不思議

" 痛み "

2018年6月1日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

椎体形成術という治療法があります。

 

骨粗鬆症で背骨を圧迫骨折した場合など、骨の中身がスカスカになっている時に使われる治療法です。

 

背骨の弱った骨にセメント状の物質を注入し強化することで、痛みを取り除く効果があるとされています。

 

しかし最近、除痛の効果に疑問符をつける研究が公にされました。

 

元の論文はこちらです。

 

Vertebroplasty versus sham procedure for painful acute osteoporotic vertebral compression fractures (VERTOS IV): randomised sham controlled clinical trial

 

50歳以上の椎体圧迫骨折による腰痛のある180人の患者さんをランダムに振り分け、実際に椎体形成術を行うグループと行うふりをして実際にはやらないグループとで、術後12か月の違いを比較したものです。

 

結論的には、痛みの改善に関して、両グループで統計学的に優位な差は表れませんでした。

 

患者さん本人は自分がどちらのグループか知らされていません。

 

にも関わらず、研究では、セメントを注入してもしなくても同程度に痛みが改善していました。

 

痛みは本人にしか感じることができません。

 

本人が痛みを感じている場所と骨折や外傷などの場所が一致していれば、普通はそれが原因だと思います。

 

確かにケガをした当初はそう考えてほぼ間違いないのですが、慢性化した痛みに関しては、そうでないケースもあります。

 

ケガが治っているのに、痛みがあるというケースです。

 

これは実際には痛みを生じる原因がないのに、脳が勝手に痛みを感じ続けているという状況です。

 

脳が痛みを作っていると言ってもよいでしょう。

 

椎体圧迫骨折というのは、背骨が壊れたまま元に戻っていないので、このあたりの判断が微妙になってきますが、どちらのグループも痛みの改善が見られたということは、このケースだった可能性が高いのではないでしょうか。

 

そうだとすれば、痛みの改善に役に立っていたのは、実際にセメント注入することではなく、自分が椎体形成術を受けたと患者さんが思うことだったと言えます。

 

鍼灸による鎮痛のメカニズムには、こういった側面もあるのでは?とハリ弟子は考えています。

 

時にプラセボとの批判を受ける鍼灸ですが、ツボを介して意図的に体の状態を変えることで、脳が作る痛みを無効化できているとしたら、鍼で脳の状態をコントロールするすごい技術ということになります。

 

以前、「人間は頭、心=身体のハイブリッド」というタイトルでもブログを書きましたが、体から心へ、体から脳へと働きかける技術を習得できれば、本当の意味でその人の全体を治療できるようになる気がします。

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

カテゴリー: 痛み. タグ: .
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