東京都練馬区の音楽家のための鍼灸とアレクサンダー・テクニーク

鍼の半数必中界

" 整動鍼 "

2020年8月31日

「半数必中界」というとなにやらおどろおどろしい語感ですが、大殺界とかああいうたぐいの言葉ではありません。

 

打ち放ったものの半分が的からどのくらいのエリアに当たるかを表す専門用語です。

 

別の言葉では平均誤差半径というそうで、50%の確率で当てることのできる円の半径のことです。

 

半径が小さければ小さいほど、狭いエリアにねらって当てる性能が高いことになります。

 

鍼灸、特に整動鍼のツボの取り方ではこれが大事ということにあらためて気づくできごとがありました。

 

先日のこと。

 

頬の痛みにお悩みの患者さんの背中にツボを取っていたら「耳にふわっと温かい風が当たるような感じがします」と言われたのです。

 

え?と思って、背骨の数え方がずれていたことに気がつきました。

 

その場ではなにも言わず、背骨1個分ずれたところのツボの反応を確認し鍼をしました。

 

頬の痛みが引いていったことを患者さんにあらためて確認し、ほっとした次第。

 

最初に取ったツボはねらったのと別のツボでした。

 

背骨1個ずれたらまったく作用が違うのですね。

 

間違ってはいたけれどもツボの位置は正確に取るよう気をつけていました。

 

だからピンポイントでツボを押した時にそのツボの反応として、先のような感想を患者さんから聞くことができたのだと思います。

 

そして同じ正確さで別のツボを取って鍼をしたら、ねらいどおりの効果を得ることができました。

 

ツボの取り方にはいろいろな考え方がありますが、整動鍼の場合はそこに鍼をして体に起こる一次的な反応にもとづいてツボの位置を定義している、と理解しています。

 

このケースでは最初に間違って取ったツボも内奥部の硬結の具合とかツボとしては申し分ありませんでしたが、患者さんの悩みの解決に必要な反応を引き出せるのは別のツボだと判断したので変えました。

 

そしてそのようなクリアな反応を引き出すためにはツボの真芯を正確にとらえる必要があります。

 

正確にとらえないと、効かなかった場合にツボは合ってるけど精度不足で効果がうすいのか、選んだツボが患者さんのお悩み解決に役に立っていないのか、いつまでたっても分かりません。

 

半数必中界をミリ単位でせまく絞れば絞るほど、どうすればよいのか思考もクリアにすることができます。

 

ということで最近はツボの精度向上がマイブームです。

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

カテゴリー: 整動鍼. タグ: , .
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