肩がこると声が響きにくくなる?
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こんにちは!ハリ弟子です。
先日、アレクサンダー・テクニークのグループ・レッスンで、肩甲骨と声に関係があるかどうか実験してみました。
やり方は簡単で、肩甲骨を背骨に寄せてみたり、肩を上げてみたり、逆に落としてみたり、いろんな動きをわざと誇張気味にやってみて同時に声を出します。
結果は、声量や響きにいろんな違いがあらわれて、面白い実験になりました。
ざっくりした模式図ですが、発声のための器官と肩甲骨の関係はこんなふうになっています。
肺から出た気道は、舌骨の下で声門を通り、喉、口にぬけます。
舌骨は肩甲舌骨筋という筋肉で肩甲骨とつながっており、肩甲骨とは連動関係にあります。
気道は舌骨の状態によって、張りとか形が微妙に影響を受けるので、肩甲骨を動かすと声も変わるわけです。
例えば、肩甲骨を後ろに寄せると、理屈上、舌骨も後ろに引っ張られます。
そうすると、気道も微妙に形が変わるはずです。
また、肩甲骨には、肩甲挙筋のような首の骨からの筋肉も付きます。
背骨の弯曲度合いが変わっても、肩甲骨の角度や筋肉の張り具合が変わり、舌骨との関係性、気道、声門との関係性が変わってきます。
肩甲骨には他にもいっぱい筋肉がつきます。
頭と肩甲骨の関係性が気道に影響したり、肋骨と肩甲骨の関係性が気道に影響したり、実に様々なパズルが重なり合って連動し、それらが結局は声に影響してきます。
ここで思い出すのは、肩甲骨をどこかに固定しようとすると、ほぼ必発で肩こりになることです。
人間の体はけっこう適応能力がありますから、肩甲骨が動けさえすれば、出したい声を出せるようにかなりの部分は調整してくれます。
ところが、肩甲骨が固定されていると、適応の幅がせばまって、どこか別のところで無理をして声を作る必要が出てきます。
無理があるので、例え音量はクリアできたとしても、響きは大きく損なわれることになるでしょう。
そう考えると、肩こりがあると、表現力や喉の好不調に影響がありそうです。
声ほど直接的ではないにしても、管楽器の場合にも同様のことが言えるのではないでしょうか。
音楽家のアレクサンダー・テクニーク 2Days レッスン会(第2回)
6月29日(土)9:30~12:30
セッションA:木管&金管奏者の悩みに応える相談&レッスン会(アレクサンダー・テクニーク)
講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)
6月29日(土)13:30~16:30
セッションB:音楽家のためのヨガ&アレクサンダー・テクニーク(姿勢でわかること)
講師:楠 道子(アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・インストラクター)
6月30日(日)9:30~12:30
セッションC:弦楽器奏者の悩みにこたえる相談&レッスン会(アレクサンダー・テクニーク)
講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)
6月30日(日)13:30~16:30
セッションD:音楽家のためのヨガ&アレクサンダー・テクニーク(姿勢でわかること)
講師:楠 道子(アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・インストラクター)
いずれも場所は、スタジオI-LAB(渋谷区千駄ヶ谷3-21-6 外苑MKビルB1)
参加費(1コマ分)は、7,000円
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アレクサンダー・テクニーク江古田レッスン会(第7回)
次回は、2019年7月7日(日)15時~17時 定員は6名まで
場所:江古田のbodytune鍼灸マッサージ院内スタジオ
参加費:4,000円
1人20分程度のレッスンを順番に行なって、みんなでシェアします。
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2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。
鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。