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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

歌手の声枯れの調整

" 喉や声のトラブル "

2019年5月9日

昨夜は遠方から歌手の方が飛び込みでいらっしゃり、鍼とお灸で喉の調整をさせていただきました。

 

今日、都内でお仕事だそうです。

 

喉の調子が悪い時には響声破笛丸(きょうせいはてきがん)という漢方薬があります。

 

名前からしてインパクトありますね。

 

僕は専門外ですが中国の明の時代からある処方だそうです。

 

歌手など声の仕事の方にはよく知られた漢方です。

 

この方もよくご存知で本当に調子が悪い時に頼りにしているとのことでした。

 

ただ今回はもう時間がないので、できることを全部やってから臨みたいとのことでいらしていただきました。

 

なかなかプレッシャーのかかる状況です。

 

こういう時、鍼灸では声帯で起こっていることを直接どうにかするよりも、体の他のところを改善することで発声時の喉への負担を減らすことを考えます。

 

仮に声帯に炎症が起こっているとしても、今日明日で治めることはできませんし。

 

具体的には喉周りの筋肉の不要な緊張をしずめるのに手と肘のツボに鍼、肩のツボにお灸。

 

腕と首の動きの連関を見て、肩甲間部や頭のツボに鍼。

 

そして脊椎の動きを促すため、特に肺をおさめている胸椎周辺のツボに鍼を入れます。

 

ひととおり終えて起き上がった時にはもう声が変わっていました。

 

もちろん個人差がありますし、歌で求めるものによってはこれでは満足な結果につながらないこともあります。

 

また施術直後の今、少し良くなった気がしても、1日経って仕事の時にいい状態でないと困るわけです。

 

そこで最後に休憩中にできそうな簡単なエクササイズ(喉を休めることにつながるもの)をお伝えしました。

 

今日のお仕事は差し障りなく行けるといいですね。

 

お大事にしてください。

 

関連記事:症例 歌手の声枯れに臂臑(ひじゅ)のツボに灸

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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