東京都練馬区の音楽家のための鍼灸とアレクサンダー・テクニーク

主訴:ソの音程を取れるようにしたい

" 喉や声のトラブル "

2020年9月13日

美学校というところがあるのをその方がいらして初めて知りました。

 

ウィキペディアによると「入学試験・資格はないが、学校法人でないため卒業しても得られる資格はない。講師には芸術分野の著名人が多く、講義内容は各講師が学生の意見を聞きながら決め、自由闊達な学びの場として知られる。一方で経営は苦しく、2019年までに倒産の危機が3回あるなど曲折を経ている」そうです。

 

「経営は苦しく」というところに親近感がわきます。

 

法や制度、すでにできあがっている世の中の仕組みから離れたところで何かを始めようとすると、とかくお金の悩みがつきません。

 

医療においてマイナーな立ち位置の鍼灸、その中でも音楽家専門に技術開発している当院も他人事ではありませんから。

 

今やってることが何よりも楽しいからいいんですけどね。

 

さてこの学校に通っている方が8月の下旬にいらっしゃいました。

 

下のYoutube動画で48:24から紹介されているソナるぱさんです。

 

美学校の作詞講座の課題として自作詞を自分で歌う本番が3日後にあるとのことで、喉のコントロールの精度を高めたい、というご要望でした。

 

より厳密には曲の中に出てくる「ラードーラードーーファーファー」というメロディのが取りづらいというお話し。

 

主訴:ソの音程を取れるようにしたい。

 

聞いたこともありませんがとにかく挑戦です。

 

施術前に歌っていただくと確かにソが外れてしまいます。

 

これは直前にラードーラードーがあった後のソですから歌を専門にしない人にとっては取りづらいのが普通だと思います(ソナるぱさんは短歌や詩を書く方が主で歌うのは専門ではありません)。

 

とはいえ他の部分のソは取れてるので、前後関係で移動する音程の距離に慣れていないだけです。

 

要は音程の調節をしやすい体の状態にすればよく、そのためには動きを自在に調節できる、つまり動ける体にすれば、今できなくてもすぐにできるようになります。

 

そのための阻害要因を排除するべく喉の詰まり感、力み、首肩のこり、呼吸のしやすさなどを確認しつつ1つ1つツボに鍼をしていきます。

 

途中、肘のツボ天井(てんせい)に鍼をしたとき「あっ!体が沈みました」と気づくくらい、ソナるぱさんは体性感覚が繊細な方でした。

 

鍼をうける体勢にもよりますが、天井がよく効くと背中の緊張がぬけて体が沈むように感じるかも知れません。

 

そして施術後に歌っていただくと、一発でソがはまりました!

 

これには僕もびっくりです。

 

いくらなんでも鍼でソが当たるようにはなりません。

 

もともとソナるぱさんの頭の中で完璧なメロディが鳴っていたからこそすぐにできたのでしょう。

 

肉の体の枷を外すように調整すると頭の中のイメージをそのまま表現できるのですね。

 

人間って本当はすげえじゃん、と感動すら覚えました。

 

それから3日後の本番の様子が美学校のホームページとYoutubeに公開されていました。

 

ご本人に許可をいただいてこちらでもご紹介します。

 

ソナるぱさんありがとうございました。

 

≫ 『歌う言葉、歌われる文字』無観客公開ライブ実習(収録)

 

(ソナるぱさんは48:24から)

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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