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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

目が良くなった(気がする?)エクササイズ

" 耳鳴り・難聴 "

2019年3月12日

しばらく続いたトミーのネタも今日でおしまい。

 

トミーのレッスンはちょっとセラピー的なところがありますが、最後にそんな側面に触れようと思います。

 

今回の来日で「こういうことをやるといい」と言ってセルフ・ワークのようなものを教えてくれました。

 

-あおむけに寝て組んだ手の上に後頭部を置きます。

 

-頭は動かさずに目だけで左を見て60秒カウント。

 

-今度は反対に目だけで右を見て60秒カウント。

これを寝転がってやります

 

やってみると目だけ動かすのがなかなかチャレンジで頭を動かしたくなる衝動にかられます。

 

そこをあえて抑制して頭は静かなままで眼球だけ動かします。

 

僕の場合これを何日かやってみたら、目が良くなりました。

 

少し老眼が入ってていつもなら見えない文字がはっきり読み取れたり、夜道の街灯の明かりが乱視っぽく何十にも見えてたのがくっきりと像を結んだり、あと立体感がはっきりしました。

 

分かったのは、見る時に眼球を動かす作業と、頭ごと動かしてそっちに目を向ける作業と、焦点を合わせる作業がけっこう雑にごちゃっとやっていたことです。

 

トミー自身はこれをやると首の回旋がしやすくなると言っていたので、その意図とは違うかも知れませんが、僕には見ることの意図に関連する動き(眼球、頭、焦点)がクリアになった気がしました。

 

また別な機会には腸の手術をしたことで左での片足立ちが難しい気がするという生徒へのレッスンがありました。

 

トミーは服の上からお腹の手術痕に手を当ててワークし、その人はすっと左足で立てるようになりました。

 

僕も自分の右耳の手術痕について考えてみました。

 

以前にも書きましたが真珠腫性中耳炎で2回手術していて、右耳には相当痛い思い出が残っています(>>とにかく痛かった真珠腫性中耳炎の思い出)。

 

鍼灸・マッサージの学校に行っていた頃、マッサージでの右手の使い方がとにかくダメ出しされました。

 

右手の方が利き手なのに左手の方がはるかにマシだと。

 

自分でも分かっているのは右の胸鎖乳突筋、斜角筋が張りやすいことです。

 

右が利き手なので当然そっちをよく使うし、その使い方に固めが入っているんだろうなあと思って、ある程度自分でもリリースできるようになったのですが、もっと奥の深いところ(頚椎のすぐ脇とか下あごの中、鼻の奥あたり)から何かが突っ張ってる感じがしてそこはリリースし切れないままでした。

 

それが手術痕へのトミーのワークを見て、中耳炎の手術のことを考えながら顔面頭蓋の中の筋肉を1つ1つゆるめていたら突然耳の奥までずばんと通って外耳道がぱっと開いたような感じがしました。

 

思い出すのは子供のころ耳の処置をする時いつも目を固く閉じて強く噛みしめていたことです。

 

多重迷走神経理論じゃないですが、固めることで痛みを感じないようにしていたのかも知れません。

 

もちろんそんなことは今はしてませんが、その時の筋肉の記憶が耳の奥から顔面頭蓋内の右側に残存していたと考えれば説明にはなるでしょうか。

 

まあこういうのは証明不可能ですが。

 

主観的に感じるのは、右耳のぱっと開いた感じは久しく感じたことのない楽さがあると同時に、弱点をさらすような怖さも感じることです。

トミーは言います。

 

「恐れという感情は本来我々の身の安全を守ってくれるものだったのに、いつのまにか我々自身が恐れに支配されるようになってしまった。」

 

-恐れに支配されることなく、その人の本来のありようでいられるようにする。

 

トミーが繰り返し伝えようとしたのはそんなメッセージだったように思います。

 

今月末にヨガ&アレクサンダー・テクニーク教師の道子と夫婦で音楽家向けワークショップをやります。

 

鼻抜けに困っている木管奏者、バテやすい、長く弾くと痛くなる金管楽器や弦楽器の人にぜひ来ていただきたいワークショップです。

 

↓ご案内はこちら↓

音楽家のアレクサンダー・テクニーク 2 Days レッスン会

3月30日(土)9:30~12:30

セッションA:クラリネット・オーボエ・サックス奏者のための鼻抜け相談&レッスン会(アレクサンダー・テクニーク)

講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)

 

3月31日(日)9:30~12:30

セッションB:音楽家のためのヨガ&アレクサンダー・テクニーク(姿勢でわかること)

講師:楠 道子(アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・インストラクター)

 

3月31日(日)13:30~16:30

セッションC:弦楽器奏者の悩みにこたえる相談&レッスン会(アレクサンダー・テクニーク)

講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)

 

いずれも場所は、スタジオI-LAB(渋谷区千駄ヶ谷3-21-6 外苑MKビルB1)

参加費(1コマ分)は、通常 7,000円、早割 6,000円(2月中のお振込)

※2コマ分ダブル参加の場合 → 通常 12,500円、早割 10,000円(2月中のお振込)

 

お申し込み、または質問・問い合わせを、お電話(080-5899-5203)またはメール(office@btune-hariq.com)よりお願いいたします。

 

 

アレクサンダー・テクニーク江古田レッスン会(第4回)

次回は、2019年4月7日(日)15時~17時 定員は6名まで

場所:江古田のbodytune鍼灸マッサージ院内スタジオ

参加費:4,000円

1人20分程度のレッスンを順番に行なって、みんなでシェアします。

申し込み、お問い合わせは080-5899-5203までお電話か、office@btune-hariq.comまでメールください。

または、お問い合わせフォームのページから送信いただいてもけっこうです(>>ご相談・お問い合わせ)。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: 耳鳴り・難聴. タグ: .
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