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ラッパなら本音が話せます

" ふるえ "

2019年10月23日

 

かまえようとすると腕がガクガクゆれてしまい、楽器のセッティングにも困難をともなうトランペット奏者がいます。

 

名前を仮にOさんとします。

 

ゆれても楽器を押さえつけるようにして何とかだましだましやってきたのが、とうとう完全に演奏不能になって僕のところにいらっしゃいました。

 

この病態が何なのか僕には分かりません。

 

ディストニアの一種である痙性斜頚に似ても見えますが、首が横を向く特徴はなく、楽器を持つときに腕がガクガクゆれるのです。

 

当初、もっと重大な神経系の疾患も考えましたが、病院でそのあたりの検査も受けていたので、アレクサンダー・テクニークと鍼灸の並行セッションで受けることにしました。

 

時間をかけて少しずつ良くなってはいて、相変わらずセッティングに苦労はありますが、以前の本当にどうにもならない状況は脱しつつあるように思います。

 

そんな状況で吹くのでOさんの音はともすれば、外れる、鳴らない、かすれる、ゆれるといったことになるのですが、それにも関わらず僕には当初から「いい音」に聞こえていました。

 

うまく言葉にできるかどうか自分でも分からないまま、Oさんにこう言いました。

 

「Oさんの音は、出てくる音と頭の中で考えてることの一致度がすごく高いような気がしますが、どうやってるんですか?」

 

Oさんは時間をかけて言葉を選びつつ、とつとつと話してくれました。

むかしから人と話すのが苦手で、、言葉って考えないと話せないじゃないですか。

 

でもラッパだと本音を話せるんです。

 

あるとき意味も分かんないのに即興をやってみて、こんなに自由に吹いちゃっていいんだ!って体験をして、それがものすごく衝撃的な思い出で、、

 

それで、ラッパではいつも本音で話してます。

 

すごいことだな、と僕は聞きながら考えていました。

 

音楽は言葉がないぶん、聴衆に聴かせるストーリーを自分で考えないと、ただ音を並べただけになってしまいます。

 

演劇で言えば、役者が台本持って舞台上がってそこで本読みするか!?みたいな。

 

Oさんにとっては最初っから、ラッパを吹くことは即イコール本音を話すことだったんですね。

 

誰に教わるでもなく。

 

「そんなふうに吹いてるなら、どんな音になってもいいフレーズにならないわけないじゃないですか。誰もができることじゃないと思いますよ。」

 

と僕は言いました。

 

お世辞でも何でもなく本当にそうでしたから。

 

Oさんのコンディションがどうであれ、彼の演奏をライブで聴ける人は幸せだと思います。

 

 

お知らせ

かみさんの道子と夫婦でアレクサンダー・テクニークのワークショップをしています。

11月2日(土)が年内最後の開催です。興味のある方はお申し込みください。

音楽家のアレクサンダー・テクニーク 1Day レッスン会

11月2日(土)9:30~12:30

⾳楽家の体を演奏でも⽇常でもサポート「3Dムーブメント」

講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)

 

11月2日(土)13:30~16:30

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講師:楠 道子(アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・インストラクター)

 

場所:スタジオI-LAB(渋谷区千駄ヶ谷3-21-6 外苑MKビルB1)

参加費:12,500円

*午前のみ、午後のみの単発受講は7,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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