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ばね指(弾発指)

※ばね指は腱鞘炎がさらに進行した状態と考えられています。本疾患にご関心の方は腱鞘炎のページもあわせてご覧ください。

≫腱鞘炎

ばね指(弾発指)とは?

腱鞘炎を繰り返すと腱が腫れて太くなったり、腱鞘が厚くなったりします。そのため、腱が腱鞘を通りにくくなり、指を曲げ伸ばしする際にひっかかるようになります。一度ひっかかってから「カックン」と指が動く様がばね仕掛けのように見えることからばね指と言います。別名、弾発指(だんぱつし)とも言います。

ひっかかりがひどくなると腱が腱鞘を通過できず指が動かない状態になります。

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腱が腱鞘を通りにくくなったものがばね指です

症状

痛みや腫れ、熱感といった腱鞘炎の症状に加えて、指が動かない、動くけれども曲げ伸ばしの際にひっかかりを生じる、といった症状があります。手のひら側の指の付け根や親指の根本がおこりやすい部位です。

 

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ばね指の起こりやすい部位

腱鞘炎を経てばね指に移行することが多いですが、中にはいきなりばね指になり、痛みがないという方もいます。また、演奏に特有の動作でのみひっかかりを生じて、それ以外の日常動作はあまり支障がないというケースもあります。

原因

手の使い過ぎ、女性の場合は妊娠、出産、更年期などホルモン・バランスとの関係、また、冷え症で手が冷たい人もなりやすいと言われます。腱鞘炎を繰り返すことで腱または腱鞘が腫れて腱が通りにくくなり、ばね指の状態になると考えられています。

対策

まず専門医を受診することが強くすすめられます。

無理に動かし続けると腫れが悪化して完全に動かなくなるリスクがあります。最終的に手術という選択肢もありますが、腱鞘を切り開くため、指を曲げる際に腱が浮いて演奏動作に影響することもあります。

ご参考に日本手外科学会の専門医名簿をリンクしておきます。

≫手外科専門医名簿

 

ばね指は治っても再発しやすい傾向があり、再発予防が大切です。再発予防の方法は腱鞘炎の対策と基本的に同じです。

腱鞘炎と同様、力みからばね指につながるケースも多いです。力が入ってしまうのは決して悪いことではなく、そのようにしてでも音に表したい何らかの音楽を自分の中に持っているからではないでしょうか。ただ、その力の適切な使い方(タイミング、位置、角度などなど)が分からないだけです。アレクサンダー・テクニークなど動きの専門家のアドバイスを得ながら、ばね指につながった弾き方を見直し、より無理のない奏法に置き換えていくことで演奏家寿命も長く保つことができると思います。

 

参考文献

上羽康夫:手 その機能と解剖 第6版, 金芳堂, 2017

根本孝一・酒井直隆(編著):音楽家医学入門, 共同医書, 2013

Healthy String Playing, Hal Leonard, 2007

 

関連ページ:

腱鞘炎

腱鞘の解剖学(5)ー腱鞘炎のメカニズム

腱鞘の解剖学(4)ー腱鞘炎のメカニズム

腱鞘の解剖学(3)ー腱鞘炎のメカニズム

腱鞘の解剖学(2)ー線維鞘と滑液鞘

腱鞘の解剖学(1)

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