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根本治療と対症療法

" 雑記 "

2018年1月5日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

全身調整と局所施術に似た言葉に、根本治療と対症療法があります。

 

根本治療は病気の原因に対して行う治療、対症療法は個別の症状に対して行う治療です。

 

やや専門的になりますが、東洋医学用語にも、本治(ほんち)、標治(ひょうち)という似た言葉があります。

 

本治は病を引き起こした原因に対する治療、標治は病によって表面に現れた症状に対する治療です(本当はもっと広い概念でいろいろな意味がありますが)。

 

東洋医学でいう病気の原因は、単に体のことだけでなく、心理的な要因なども含みますので、根本治療でどこまで視野に入れるかはなかなか深い問題になります。

 

 

例えば、老後に不安を感じている患者さんがいたとして、老後の生活のことを考えると体に力が入って緊張状態になるとします。

 

体が緊張するわけですから、肩こりや腰痛になりやすく、あるいは目がとても疲れるかも知れません。

 

この方がもし治療にいらしたら、肩こりや腰痛、眼精疲労という症状を訴えるでしょう。

 

その時、東洋医学的に脈診をして、例えば肝虚証(かんきょしょう)などの証を立てて治療したとしても、鍼灸師がこの方の不安に気がついておらず、単に脈がそうであるから肝虚証として治療したとすれば、それはやはり対症療法ではないかと思うのです。

 

反対に、徹底的に症状に対する治療をしていながらも、この方の不安に気づいており、体の状態が良くなったところで老後のことに目を向けたら何か考え方に変化はあるだろうか、と不安まで視野に入れた治療をしていたら、これは根本治療と言えないでしょうか?

 

 

さらに考えを進めて、この方は老後の不安がなくなったら今度は別な不安で思い悩むようになったとしましょう。

 

そうなると、老後の不安も実は表面的な問題であり、裏にひそむ語られざる問題は、いつどのような状態でも何か不安の材料を探してしまうこの方の思考の癖にあるかも知れません。

 

さらに進めば、この方自身が自分が生きていてよいと本当に考えているか、自己肯定の問題に行き当たるかも知れません。

 

 

このように、根本治療と対症療法、あるいは本治と標治は、無限の段階をへてどこまでも深くできるし、どこまでも浅くできます。

 

ハリ弟子は、治療において根本治療と対症療法を分けるのは、治療家の側の思考の問題だと思っています。

 

決して、スタイルではありません。

 

今年から取り組んでいる、鍼1つするごとに患者さんに変化を確認しながら進めるやり方では、結果として東洋医学的な本治のツボを使わない可能性もあります。

 

しかし、ハリ弟子の思考の方向性は、根本治療を捨てることではなく、患者さんの望みの実現に近づくことにあります。

 

口で語られる望みと腹で抱えている思いが違うこともあることでしょう。

 

そういったことも合わせ含んだ上で、患者さんの望みが何なのか察知する力量が問われます。

 

それでも、患者さんの真の望みに寄り添う治療をすることがbodytuneの目指すべき方向と考えています。

 

 

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この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

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