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土の中に星空を見る

" 雑記 "

2017年11月18日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

横山和成さんという農学者がいます。

 

農業の観点から豊かな土とそうでない土の違いをどう評価するかを研究し、独創的な方法でその違いを示した学者です。

 

土の中の微生物を「銀河」に例える人です。

 

一番下にリンクを貼っているYoutubeの動画で、実際に微生物を観察した顕微鏡写真が見られます。

 

実に美しい映像です。

 

こちらは本物の星空ですが、土の中もこんなイメージ

 

土の豊かさを示すには「化学性」「物理性」「生物性」の3つの尺度があるそうです。

 

「化学性」とは、窒素とかリンがどのくらい含まれるとか、そういった話です。

 

化学肥料でそういった成分を補うことを考えればイメージしやすいかと思います。

 

「物理性」とは、砂地なのか粘土質なのか、水はけはどうか、といった話。

 

そして「生物性」、これが実はほとんど分かっていないそうです。

 

横山さんはこちらのご専門です。

 

昆虫のように目に見えるサイズのものというより、細菌類まで含む微生物を研究しています。

 

土の中には、なんと1gにつき1兆もの微生物がいるそうです。

 

しかも、そのほとんどが何か分からない新種。

 

というのも、1つの微生物が何であるか確定する、新種であれば名前をつけるまで調べるには数か月を要し、それもほとんどの場合で培養方法が分からないので調べる段階にすらたどりつけず、そんなものがグラム当たり1兆、種類だけでも1千種以上いて、ほとんど手のつけようがないからだそうです。

 

そこで彼は、95個の小さなくぼみをつけた実験用プレートを用いて、それぞれのくぼみに種類の違う有機物を入れ、微生物を溶かした液を注ぐことで、その土がどれだけの有機物を分解できるかを見るようにしました。

 

こうすると、分解する場合を1、しない場合を0として、二進法で95桁の数字で土の性質を表現できるようになります。

 

あるいは分解する場合を黒丸、しない場合を白丸として、オセロの碁盤のようにパターンとして表現することも可能です。

 

このようにして、見当もつかなかった土壌微生物の世界が、見えてくるようになりました。

 

農家が経験的に「良い土」だと思っているところの土は、より多くの有機物を分解する(つまり微生物の多様性が高い)ことが分かってきたそうです。

 

「良い土」の定義が分かってきたので、今度は逆に土づくりから作物の病気を予防したり、高品質化をはかるといった挑戦もできるようになってきました。

 

1つ1つの微生物が何かではなく、系全体としてどのようにふるまうかに着目する。

 

ざっくりとしか観れない、のではなく、ざっくりと観るからこそ、役に立つ科学を展開できる場合があります。

 

東洋医学の望診やアレクサンダー・テクニークの観察においても、大変示唆的な話のように思います。

 

ちょっと長い動画ですが、大変面白いお話でしたので、ご紹介しました。

 

この記事を書いた人

2016年、東京練馬区の江古田にてbodytune鍼灸マッサージ院を開業。

鍼灸師、マッサージ師。アレクサンダー・テクニーク教師。

 

カテゴリー: 雑記. タグ: .
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